【裏技あり】昇任試験論文問題で各科目5点アップする「はじめに」「おわりに」の書き方

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れお巡査

論文の「はじめに・おわりに」には何を書けばいいの?
現状や重要性って言われるけど、どんなことを書くの?
あまり点差は開かないでしょ?

「はじめに・おわりに」に何を書けば良いのか悩んでいる人は多いです。

あまり点数差は開かないと思われがちです。でも「はじめに・おわりに」の点数差は、とても大きいです!

実態として、6点を貰えず、0点や1点の人が多いんです。

 

現状、重要性を「はじめに」に書くとモッタイナイです。「はじめに」に割り当てられた点数がもらえないんです。

結論は
  • 「はじめに」には、次の項目で書く現状や重要性に繋がるような背景を書く
  • 「おわりに」には、自分が巡査部長になったら何をするか決意を書く

論文形式の問題だけではなく、簡記問題でも考え方は同じです。ルールを知ってサッカーをやらないと、負けてしまいます。点数を取るルールをマスターしよう!

自己紹介させてください!
もーやん

刑事を25年以上経験した警察官です!

今までの経験を活かして、若い警察官の悩みを解決する記事を書いています!
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😊この記事でわかること
  • はじめに」に何を書くべきかがわかる
  • 答案全体のイメージをした後に「はじめに」を考える意味がわかる
  • 答案に強くなると勉強が面白くなり、合格する

なぜ現状や重要性を書くことが大切なのかが分からないという方は、

本論以外の部分が大切な理由について、こちらで説明しています。

論文試験の配点や採点方法を、先に読んだ方がわかりやすいので、こちらからご覧ください。

【警察官が伝授】巡査部長昇任試験の論文の書き方!3ステップ

目次

「はじめに」に何を書くと点数アップするのか

現状、重要性は、別の項目を立てて書くべきであることは理解できました。

この項目は、次の2つについて説明します。

  • 現状・重要性を「はじめに」書くと、なぜ損なのか
  • 「はじめに」に何を書けば良いのか

現状・重要性を「はじめに」書くと、なぜ損なのか

「はじめに」に現状、重要性、問題点を書くと、なぜモッタイナイのでしょうか。

  • 現状・重要性は他の配点枠で点数をくれる
  • それ以外のことで最大6点が貰える

つまり、ここに現状・重要性を書くと
「はじめに・おわりに」に割り当てられた6点を放棄しているようなものです。

配点枠が持つ意味

その理由は配点枠にあります。

配点(40点)

  • はじめに~3点
  • 現状・問題点~7点
  • 重要性・必要性~7点
  • 本論~20点
  • おわりに~3点

つまり、

  • 「はじめに・おわりに」の6点
  • 現状・重要性の14点
  • 本論の20点

「現状・重要性」以外のことを書いていても、6点も貰えると言うことなんです。

だから、「現状・重要性」は、別項目にして14点をまるまる点数を貰い

それ以外のことを書いて
6点をゲットする
方が、お得なんです。

「はじめに」に何を書くのか

れお巡査

「現状・重要性」以外に何を書けば良いのか、想像できません。

結論ですが、「はじめに」には、背景を書くのが理想的です。

例えば、

  • 次に書く項目である「現状」について、
    その現状を引き起こすに至った背景
  • なぜ、今の現状になったのか
    なぜ、今、社会問題・重要課題となったのか

などを書くと、文章の繋がりも良くなり、現状や重要性に割り当てられた点数に影響を与えずに点数が貰えます。

背景というと難しく考えがちですが、

  • 広い視野から俯瞰して、全体の情勢を考える
  • 「現状・重要性」など次の項目に繋がることを意識する

ことで、背景が目に浮かんできます。

答案全体をイメージする

皆さん、試験会場では、
まず「はじめに」に何を書くのか考えると思います。

あるいは、定型文を書く人もいます。

でも「はじめに」には次の項目である現状、重要性に繋がる文章です。

ですから答案全体のイメージや現状、重要性に何を書くのかが分からない状態で、
「はじめに」は書けません

答案全体のイメージを作った後に、「はじめに」を考えましょう。

答案全体のイメージの作り方

「高齢者交通事故防止方策」という問題を例に答案イメージの作り方について解説します。

STEP

全体の枠組みを考える

枠組みの例

1 はじめに
2 現状
3 重要性
4 本論
5 おわりに

STEP

本論の骨組みを考える

本論に書くべき内容の骨組みを考え、例えば⑴~⑺までの項目を立て、項目名を答案用紙の余白(や裏面)にメモする

4 本論
 ⑴ 指導取締り
 ⑵ 高齢者交通安全教育
 ⑶ 子ども交通安全教育
 ⑷ ボランティア連携
 ⑸ 他機関連携
 ⑹ 広報
 ⑺ 部内連携

STEP

現状・重要性に何を書くのかイメージする

何を書くかイメージしたら、キーワードをメモする

2 現状

  • 県下の交通事故全体の現状
  • 高齢者の交通事故の現状
  • 高齢被害者の現状
  • 高齢加害者の現状

3 重要性

  • 事故の現状からみた重要性
  • 社会問題からみた重要性
  • 県民のニーズからみた重要性
STEP

はじめに・おわりにに何を書くのかイメージする

何を書くのかイメージして、キーワードをメモする

1 はじめに

  •  全国的に社会問題となっている現状に至った背景
  •  当県での最近の話題

5 おわりに

  •  今後、優先順位を上げて取り組むべき課題を自分の決意として
STEP

メモを見ながら書き出す

ここまで約10分で答案イメージを作りながらメモをします。

メモができたら、やっと「はじめに」の内容を考えながら書き出すのです。

具体的記載例

さて、ここからは、具体的な記載例について、説明しますね。

「高齢者交通事故防止方策」という問題だとして、記載例を作ります。

この項目は、次の3つについて具体的記載例を説明します。

  • 現状」の記載例
  • 「はじめに」の記載例
  • 「おわりに」の記載例

「現状」の記載例

「2 現状」のイメージについては、さきほど説明しましたので、理解できたと思います。

  • 県下の交通事故全体の現状
  • 高齢者の交通事故の現状
  • 高齢被害者の現状
  • 高齢加害者の現状

この様な内容で書くというイメージで十分です。

でも、慣れないうちはイメージがしづらいと思うので、今回は
具体的記載例を書いておきます。

記載例

2 現状

 当県における本年5月末現在の交通事故死者数は〇人で、前年同期比〇人減少しており、諸対策が功を奏していると言えるものの、交通事故総数は依然として増加傾向にある。
→ 交通事故全体の現状を記載

 高齢者交通事故については、交通事故死者〇人中〇人が高齢者であり、全体の〇%を占めるなど高齢者が関わる事故が増加している。
→ 高齢者の交通事故の現状を記載

 そのうち〇人中〇人は、高齢歩行者であり、依然として高齢歩行者が被害に遭う事故が後を絶たず、特に道路横断中に被害に遭う事故が〇%であるなど、交通安全教育による効果が出ているとは言えない。
→ 高齢被害者の現状を記載

 一方、交通事故死者〇人中〇人については、高齢者が第一当事者となるいわゆる加害事故が増加し、人身交通事故を見ても、全体の〇%が高齢者あるなど、高齢者による加害事故の増加が顕著である。
→ 高齢加害者の現状を記載

 このように、高齢者が被害となる交通事故については、高止まり傾向にあり、高齢者が加害者となる交通事故については、増加の一途を辿るなど、高齢者を取り巻く交通環境は、ますます厳しい情勢である。
→ 現状のまとめを記載

配点から考えて、もう少しタイトで良いですが、記載例なので、長めに書いてあります。

参考にしてください。

この様な内容で「2 現状」の項目

  • 県下の交通事故全体の現状
  • 高齢者の交通事故の現状
  • 高齢被害者の現状
  • 高齢加害者の現状

を書くと言うイメージを持った後で、「1 はじめに」を書きます

「はじめに」の記載例

「2 現状」に繋がる項目であることを意識しながら

  • 全国的に社会問題となっている現状に至った背景
  • 当県での最近の話題

を考えていきます。

記載例

1 はじめに

 近年、〇県において発生した、〇〇による〇〇事故など、運転中に気を失う事故、ブレーキとアクセルの踏み違い事故、一方通行の逆走事故など、高齢化による認知機能の低下が一因と考えられる交通事故が増加し、社会問題となっている。
→ 我が国において、近年、高齢者の交通事故が社会問題となっている背景を記載

 当県においても、昨年〇〇署管内で発生した〇〇事故については、現在の高齢者を取り巻く交通事故情勢を象徴するような事故であり、高齢者に対する交通事故防止施策については喫緊の課題となっている。
→ 県警においても、例外ではない背景を記載 

「おわりに」の記載例

「5 おわりに」には、本論で書き忘れたことを書いても構いません。

書ておくと、点数を拾ってもらえます。

「5 おわりに」では、
私を昇任させると組織にとってプラスであるというアピールを書きます。

記載例

5 おわりに

 高齢者交通事故防止対策については、被害者としての対策と加害者としての対策がある。
 現在の社会全体が警察に求めているのは、特に、この加害者対策についての要請が大きいと、私は考えている。
 私が巡査部長(警部補)になれば、この加害者対策に重点を置き、これまで交通警察として経験した知識・技能を活かした組織運営を行うことで、悲惨な交通事故を1件でも減らす覚悟である。

【裏技!】最後の1点をアップさせるために

「おわりに」の記載例で、赤のマーカー部分に示したように

これまで交通警察で経験した知識・技能を活かした組織運営を行う

と言う部分は、交通専務員経験者ではなくても、ぜひ書きましょう!

嘘ではありません。

でも今まで地域課勤務としてでも交通警察に関わり、経験した知識は誰にでもあります。

これまで交通専務員として経験した知識・技能を活かした

と書くと嘘になるのでダメです。

交通警察の採点官は交通部の幹部という県が多いと思います。

交通専務員だと思わせることで、点数が甘くなるのは人情です。

ぜひ全科目、このように書き方で
「あと1点」の加点をゲットしましょう!

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まとめ

「はじめに」に何を書くと点数アップするのか

  • 現状・重要性を書くと、なぜ損なのか
    「はじめに・おわりに」に割り当てられた点数を放棄することになる
  • 配点枠が持つ意味
    「現状・重要性」以外のことを書いて、点数になる
  • 「はじめに」に何を書くのか
    その現状を引き起こすに至った背景

答案全体をイメージする

  • 答案全体のイメージの作り方
    イメージを作ってから答案を書きだす

具体的記載例

  • 「現状」の記載例
  • 「はじめに」の記載例
  • 「おわりに」の記載例
  • 点数アップの裏技!
    その科目の専務員になったつもりで書く
れお巡査

答案のイメージが湧いてきました!

さあ!これでもうあなたは、論文で負けることはありません!

合格を祈っています。

巡査部長には、ぜひ20歳代で昇任しましょう!
20歳代で昇任すべき5つの理由~巡査部長は少しでも早く!

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【警察官が伝授】巡査部長昇任試験の論文の書き方!3ステップ

もーやん

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もーやん
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この記事を書いた「もーやん」です。
刑事25年以上を経験した警察官です。
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