交通規制係ってどんな仕事?
交通課って取締りだけじゃないの?
交通課の仕事と言えば、取締りですよね。中でも白バイ隊は、皆んなの憧れです。
でも交通と言っても、取締りだけではありません。他にもいろんな種類の仕事があります。
大きく分けてこれらの4種類です。
白バイ隊の仕事に興味のある方は、こちらの記事を参考にしてください。
》白バイ隊員の魅力・やりがいと辛いところ【交通機動隊員の本音】
今回は、あなたのまちの交通規制係の警察官が、交通事故を激減させた実例を元に警察官のやりがいを語ります。
交通規制係の仕事で交通事故が減った実例
この実例は、あなたのまちの交通規制係をしている警察官のお話です。
こんな一人の警察官が、あなたのまちに居るんです。
では早速、実例の紹介をしましょう!
新しい道路ができた
地元の南北道路は、昔からあった道路で、地元の方は生活道路として利用していました。
そこに、
- 左折して東に抜ける新しい道路をつくり
- 信号機を設置する
という工事が行われ、図のような新しい交差点が出来たんです。
すぐに交通事故が起きた
ところが、この信号交差点で、事故が多発しました。
北から南進する片側2車線道路(図の青色矢印)を走っている車でした。
道路の交通規制は、
- 直進するときは右側車線
- 左折するときは右側車線も左側車線も可能
という規制でした。
そして下図のように、今まで古い道を直進していた、
- 紫色の車が、左側車線から直進(違反)して
- 白色の車が、右側車線から左折して
2台が衝突していま事故が多発したんです。
どうすれば交通事故が防げるか
この様な交差点で、事故防止策について、何度も検討しました。
- 左側車線を左折専用
- 右側車線を直進専用
にすれば、ドライバーも分かりやすくて迷わないでしょう。
でも、新しい道の利用車は多くて、左折レーンが1車線だけだと、渋滞してしまいます。道路交通の『安全』と『円滑』の両面を生かすのは難しいんです。
でも、無理ならば、『安全』を優先して、『混雑する交差点』にせざるを得ません。なかなか良い案はありませんでした。
単純な方法
そこで、原始的ではありますが、交差点の手前 約400メートル位から、
- 『直進車両は右へ』と言う看板を何個も設置する
- 路面に車線ごとにカラーリングし、左折、直進を分かりやすくする
という案を思いつきました。
早い段階でドライバーに注意喚起して、余裕を持って、車線変更できるようにするんです。
看板設置も、カラーリングも、結構な費用がかかりますが、道路管理者と交渉を重ねて設置にこぎつけたんです。
すると効果テキメン!
週に4~5件ほど起きていた交通事故が、その後、月に1件ほどに激減したんです。
もちろん交通事故を起こさなかった人は、自分では分からないので警察官に感謝することはないでしょう。
でも、確実に、将来交通事故で嫌な思いをする人を、交通事故から守ったんです。交通規制による事故防止の典型例だと思います。
すごくやりがいを感じた仕事でした!
交通規制係のやりがい
交通規制は、交通標識などによって、
- 最高速度
- 一旦停止
- 通行禁止
- 一方通行
- 駐車禁止
などの交通規制が決められていますが、これらの規制を決めるのが交通規制係の仕事です。
交通規制は、市民に嫌がられる一方で、善良な市民からは「もっと規制してほしい」との要望がたくさんあがります。
どんな規制の要望があるのか
例えば、こんな要望があります!
- 歩道が無い細い道だから、速度40km/h以下でなきゃ歩行者が危険だ
- 交差点の見通しが悪く、過去に事故も起きているから、一旦停止しないと危険だ
- 小学生の通学路で細い道だから、朝の登校時は通行禁止にしないと危険だ
こういった規制をするんです。
こう考えると、善良なあなたは、規制が必要なことが分かりますね。
交通規制って何のためにやるのか
交通規制は、3つのために行われています。
- 交通事故を減らすため
- 渋滞などを減らしスムーズにするため
- 交通公害(大気汚染・騒音など)を減らすため
交通課のやりがいも、係によって多種多様、たくさんあります。
一度、交通課のドアをノックしてみませんか?
交通課の仕事に興味のある方は、こちらを参考にしてください。
》交通警察の魅力・やりがいを本音解説
交通以外の他部門に興味のある方は、こちらをご覧ください。
》警察官の仕事の種類8種類
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