【現役警察官の本音】強行犯刑事 4つの魅力と2つの苦労 警察官のやりがい

魅力・やりがい
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新人そうた巡査
新人そうた巡査
  • 僕は刑事希望だけど、強行犯刑事ってどうなの?
  • 警察官募集の公式HPに載ってたけど本当なの?
  • 本音が知りたいよ

都道府県警察の公式ホームページに載っているインタビューに、嘘はありません

でも、公式ホームページに、ネガティブなインタビューを載せないのは当然です。

警察官を目指す人向けに考えたものなので、本音とは少し違います。

警察のイメージを良くするような内容だと、積極的に選ばれて載るのも当然です。

もーやん
もーやん
  • こんにちは。「もーやんROOM」のもーやんです。
  • 刑事歴20年以上のベテラン現役警察官です。
  • 警察官の悩みに応えたいという思いで綴っています!

この記事では、刑事を目指すあなたに、強行犯刑事の魅力・やりがいについて本音で解説します。

最後まで読むと、強行犯刑事の魅力を感じます。

でも、強行犯刑事の悲しい、辛い現実にも触れます。

😊この記事で解決できるお悩み
  • 強行犯刑事がどんな仕事かが詳しく分かる
  • 強行犯刑事の4つの魅力・やりがいの本音が分かる
  • 悲しい・辛い現実も分かる

まずは、強行犯刑事って何?というところから説明します。 

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強行犯刑事って何?

刑事課の係別 役割り
強行犯殺人・誘拐・強盗・放火・性犯罪
盗犯空き巣・ひったくり・万引き
知能犯詐欺・横領・汚職
組織犯薬物・暴力団・外国人組織

強行犯というのは、凶悪犯罪のことです。

  • 空き巣・ひったくり・万引きなどの窃盗犯ではなく
  • 詐欺・横領・汚職などの知能犯ではなく
  • 薬物事件、暴力団・外国人事件などの組織犯ではなく
  • 他人の身体や財産を、無理矢理(強行して)犯す犯罪強行犯です。

罪名でいうと、

  • 殺人・強盗・放火・略取誘拐・強制性交・強制わいせつ・恐喝・脅迫・傷害・暴行

などです。

こういった『強行犯』を扱う係が、強行犯係で、強行犯刑事なんです。

刑事ドラマの『踊る大捜査線』で言うと、

  • 青島俊作 刑事~織田裕二が、強行犯係
  • 恩田すみれ 刑事~深津絵里が、盗犯係

になります。 

『踊る大捜査線』は、刑事ドラマの中では、実際の刑事課に最も近いなぁ~と感じるドラマでした。(終わって残念!)

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強行犯刑事の4つのやりがい・魅力・メリット 

1.被害者からの感謝 

なんと言っても、強行犯刑事をやっていて、
被害者から感謝される瞬間が一番のやりがいです。

被害者の処罰感情が強い 

強行犯事件は、『身体犯』つまり、人の生命・身体に対する侵害を内容とするものが多いんです。

この様な『身体犯』の被害者は、犯人に対する処罰感情が強い場合が多いんです。

窃盗罪や詐欺罪ですと、被害金額が低い場合などは「それ相応の処罰で良い」という被害者が、現実に居ます。

ところが、強行犯の場合は、例えば、軽い傷害事件であっても「厳重な処罰を求める」という被害者が多いことは、被害者側の立場で考えると、想像できると思います。

感謝の気持ちも強い

被害者が、犯人に対する処罰感情が強いと言う事は、我々刑事が犯人を捕まえた時、
すごく感謝していただけると言う事です。

もちろん刑事としても嬉しい訳ですが、被害者の喜びが大きければ大きいほど刑事としての喜びも大きいですし、
刑事をしていて良かったと感じる瞬間です。

被害者と一緒に喜べるというのは、本当に刑事冥利に尽きると感じます。

また被害者はもちろん、その他の市民から喜んで頂けることもあります。

も~やんが、
普通の主婦からお礼の手紙を貰ったことがあるので、
その記事を読んでもらえれば、貰った時の気持ちがわかり易いです。

2.注目の高い事件の捜査ができる 

やる気が倍増する

強行犯刑事は、よく『刑事の花形』と言われます。

  • 連続殺人
  • 放火殺人
  • 誘拐殺人
  • 連続強盗
  • 性犯罪殺人 など

テレビ報道されるような反響の高い事件を扱うからです。

もちろん捜査は、被害者のためにやっている訳ですから、テレビに出なくても精一杯、捜査を尽くします。

とは言え、注目の高い事件捜査は、気合が入るものです。

家族が注目する

テレビ報道される様な事件ですと、帰宅が遅くても、家族の協力が得られます。

やはりテレビや新聞の影響は大きいので、妻も優しくなる気がします。

また、両親なんかは、息子の活躍をテレビで見られる訳ですから、すごく喜びます。

部内でも優遇される?

社会的反響が高いと、警察部内でも話題になります。

反響の高い事件に携わっている刑事は、なんとなく優遇されたりもします。

但しプレッシャーは半端ない

テレビ報道されると、当然、事件の注目が集まります。

と言うことは、捜査が長引くと、そのプレッシャーは半端ではありません

テレビに出た事件が未解決のまま終わるとなると

捜査に対する期待が反転し、それはそれは大きな非難となって返ってきます。

ですから強行犯刑事としては、あまり報道で注目されたくないと言う贅沢な悩みもあるんです。

3.犯人を割り出した時の歓喜 

犯行が凶悪であればあるほど、被害者の処罰感情は高くなるのは当然です。
 
同時に、事件を解決しなければならないと言うプレッシャーも大きくなります。

「100点」か「0点」か

新聞報道やテレビ報道は、逮捕すれば100点、逮捕できなければ0点という評価をします。

遺族も、どういう形でも、犯人を逮捕してほしいと願っています。

このプレッシャーは、半端なものではなく、犯行が凶悪であればあるほど、事件の解決が長ければ長いほど、プレッシャーが重く圧し掛かって来るんです。

犯人の姿が見えてくる時

そんなプレッシャーの中、犯人の姿がおぼろげに見えてくる瞬間があります

もちろん、おぼろげに見えては消え、消えては見えるという繰り返しです。

でも、「こいつじゃない?」と、事件の輪郭が見えてくる瞬間があるんです。

その輪郭が、少しずつはっきりしてきて、輪郭の色が見えてきて、だんだん中身まで見えてくる。

  • 「こいつや!」と確信した時の興奮!
  • 逮捕状が取れる証拠を探し出した時の歓喜!

これが強行犯刑事の魅力です。

必ずしも「100点」か「0点」か とは限らない

例えば、逮捕したとしても、起訴できなくて20日後に釈放になって、結局その後何もできなければ、20点の場合もあります。

逆に、逮捕できなくても、被害者が示談を求めている様な場合など、被害者が何を求めているかによって、80点の場合もあるんです。

強行犯刑事は、『被害者は、何を求めているのか』を基準に考えています。

強行犯刑事の「やりがい」は『被害者にどこまで寄り添えるか』だからです。

被害者に喜んでもらえてナンボなんです。

4.いろんな経験が積める 

大きな事件の取調べはベテラン刑事がやる

大きな事件は、多数の刑事が関わって捜査しますので、個々の刑事としては、捜査の一部分しか担当しません。

例えば、取調べは、実績のあるベテラン刑事に任せます。

つまり、大きな事件の取調べは、若手には回ってこないので、経験値は上がりません。

日常の事件が多数ある

大きな事件ばかりだと、若手の刑事は育ちません。

経験が大切だからです。

でも強行犯刑事は、他の係に比べて、日常の事件が多く発生します。

殴り合いのケンカをしたとか、物を壊されたとかの、暴行や傷害、器物損壊などです。

こういった日常の事件をたくさん経験することで若手の刑事が成長し、刑事としてのスキルアップができます。

強行犯刑事は、こういった経験を積む上では、すごく恵まれた環境だと言えます。

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強行犯刑事2つの苦労 

強行犯刑事のメリットを中心に書いて来ましたが、もちろん残酷な現実もあります。

この現実を見ずに希望すると「そんな筈ではなかった」と思うことになるでしょう。

1.私生活が犠牲になる

召集が多い

強行犯事件の中でも「大きな事件」は突発的に発生します。

日常の事件ですと、当直の刑事が対応するのですが、大きな事件ともなると、そうは行きません。

休みだろうが、デート中だろうが、家族と団らんしていようが、お構いなしに召集がかかります

そして休日出勤して、捜査に加わる訳です。

昔は、家族旅行中の旅行先から、召集に応じて捜査に加わることもありました。

さすがに今は、旅行届を出しておけば、召集がかかることは無くなりました

自分のペースで仕事できない

事件は待ってくれないんです。

強行犯刑事は、大きな事件があると、やはり夜遅くまで捜査したり、休日出勤して捜査する場合が多いんです。

自分のペースで仕事ができないと、どうしても時間が不規則になってしまいます。

なので、家族とお出掛けの約束が守れないということも現実にあります。

ワークライフバランスの維持が難しいということです。

ただ、これも昔ほどは酷くなくて、大切な約束があるときは、上司に言っておいたりすることで、家族と過ごせることも多くなりました。

自己犠牲の気持ちがないと辛い

まさに、「被害者のために」「人のために」という『GIVEの精神』
が無ければ、できない仕事です。

また、家族にも、GIVEの気持ちが無ければ、難しい仕事です。

GIVEの精神を理解するのに、オススメの書籍です。

  • GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
  • アダム・グラント著

警察官でなくても、人の役に立つ人を楽にさせるような仕事ができれば、穏やかな気持ちになれます。

今、貰ってばかりの人は、成功しない時代になったんです。

2.ご遺体との対面が多い

強行犯刑事をしていて辛いのは、検視です。

検視というのは、人が亡くなった際に、事件に関わっていないかどうかを確認する仕事です。

路上や自宅で人が亡くなった時、事件の可能性が捨てきれない場合は、刑事などが現場を確認し、医師と共にご遺体を確認して殺人事件ではないことを特定する訳です。

もちろん99%以上は、病死などで「事件性なし」という結果になります。

これから警察官を目指す人は、想像できないかも知れませんが、強行犯刑事をしていると、月に数体のご遺体を見ることになります。

ご遺体は、何度見ても慣れることはありませんし、ご遺族への引き渡しは、とても辛いものです。

強行犯刑事の仕事は大好きだけど、検視だけは・・・
という刑事もたくさん居ます。

でも、これも、誰かがやらなければならない仕事の一つなんです。

強行犯刑事の多くは、「ご遺族に喜んでもらうため」にご遺体を少しでも綺麗にしてあげてお返します。

そうやって、ご遺族に喜んでもらえた瞬間も、強行犯刑事のやりがいの一つなのかも知れません。

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まとめ 

強行犯刑事の魅力については、

  • 被害者や市民に喜んでもらえる
  • 注目の高い事件捜査に従事できる
  • いろんな経験が積めて刑事としてのスキルアップに繋がる
  • 悲しい現実もある

といったところです。

でもやはり一番のやりがい・魅力は、
難しい事件を何日もかけて捜査していて、

「こいつや!」と確信した時の興奮!

です。

この感情は格別です。

味わってみたいと思いませんか?

強行犯係の女性刑事は、女性警察官の憧れ

女性警察官の中には、強行犯係を希望する方が多くいます。

実際に、強行犯係には、女性刑事が多く在籍します。

強行犯係は、性犯罪の捜査(強制性交罪・強制わいせつ罪など)も担当しますので、被害者に寄り添った捜査をしたいという希望者が多いんです。

あなたも、女性刑事を目指してみませんか?

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