私は白バイ希望です。
白バイの仕事のやりがいについて、本音が聞きたいです。
白バイ隊員に憧れて警察官になった人はたくさんいます。もちろん、魅力・やりがいはたくさんあります。
でも、魅力だけではなく、辛いところも知ったうえで、その道を進んだ方が良いです。
白バイ隊員の魅力・やりがい
- 好きなことを仕事にできる
- 取り締まりの魅力・やりがい
- イベントでの魅力・やりがい
1.バイクという好きなことを仕事にできる
白バイ隊員の希望者は、バイクに乗るのが好きな人ですよね。
その好きなバイクに乗るのが仕事と言うのが、何と言っても一番の魅力です。
プロのライダーなんです。
質の高い訓練を受ける魅力
白バイ乗務のベテラン指導員から、他では経験できないような、質の高い訓練を受けることができます。
白バイは、常に危険と隣り合わせな業務です。
過去には残念ながら生命を落とした先輩方もいます。
この様な悲劇を繰り返さないためにも、厳しい訓練が待っています。
高度な運転技術を身に着けるのが魅力
質の高い訓練を受け
- 狭路でのUターン
- 追跡の方法
- 速度の測定
- 停止を求める方法
など専門的な技術を習得するのはもちろんです。
それ以上に、逃走車両などを追跡するためには、より高度な運転技術を身に着ける必要があります。
逃走車両に追いついて停止させるためには、相手より少しばかり技術が勝る程度ではダメ。
桁違いの圧倒的に高度な運転技術が必要です。
つまり、現場で走っている白バイ隊員は、通常の人に比べ、桁違いの高度な運転技術を身に着けているということです。
このような運転技術は、どこに行っても身に着けられるものではなく、一生の宝となります。
自分専用の白バイが貸与される魅力
バイク好きには、たまりません。
- ヤマハFJR1300P
- ホンダCB1300P
- スズキGSF1200P
など、1台を自分専用の白バイとして貸与されます。もちろん、経験が浅いうちは、古いバイクを貸与されることが多いです。
- 古い白バイでも、自分の白バイを貸与された時は、新隊員として本当にうれしく一生忘れられない瞬間です。
バイクいじり(整備)も仕事としてやりがいがある
もちろん基本的な整備は自分でやります。
白バイをいじっている時も、給料がでるんですよ。
バイク好きにとっては、願ったり叶ったり。
もちろん高度な整備は、整備工場でやってもらえます。
全国白バイ大会の選手にはれば、まさにプロ
毎年10月に開催される『全国白バイ安全運転競技大会』のメンバーに選出されれば、まさにプロです。
運転技術を磨くことそのものが、仕事なんですから、まさにバイク運転者のプロです。
メンバーは、各都道府県ごとに3~4人が選ばれますが、他の白バイ隊員からも一目置かれることは当然です。
大会の競技種目
- バランス走行
- トライアル走行
- モトクロス走行
- スラローム走行
全国白バイ大会の概要は、警察庁ホームページで公開していますので参考にしてください。
≫全国白バイ大会の概要🔗
2.取り締まりの魅力・やりがい
さて、白バイ隊員は、仕事上のやりがいも当然あります。
交通指導取り締まりは、白バイ隊員のメインの仕事です。
取り締まりのやりがい3つをあげます。
悪質違反者を取り締まるやりがい
健全なドライバーにとって、悪質・危険な違反者は、本当に迷惑です。
特に悪質性・危険性の高い違反というのは、
- 無免許運転
- 飲酒運転
- 著しい速度違反
の3つです。
これらの違反が、なぜ悪質・危険なのか?
他のドライバーや歩行者の生命を奪いかねないからです。
もちろん違反者自身の生命も危険に晒されています。
ニュースなどでも、登校中の子どもの列に突っ込んだりする悲惨な交通事故は後を絶ちません。
これらの交通被害者を守るために、悪質・危険運転者を取り締まることで、「生命を救う」というやりがいを感じます。
取り締まりによって、交通事故を減らすやりがい
悪質・危険運転以外でも、何らかの違反を犯していれば、必ず交通事故に直結します。
スピード違反は、その典型です。
交通事故は、起こした方も、起こされた方も、誰も喜びません。
交通事故が多発している場所で、交通違反を検挙することで、確実に交通事故が減ります。
検挙された人は、なかなか「事故を起こさずに助かった」とは思わない様ですが、本当は、交通事故防止につながっているんです。
- 白バイ隊員は、時には違反者から憎まれることもありますが、交通事故を起こさないで良かったと思いながら検挙しています。
これこそ、白バイ隊員のやりがいです。
人のために尽くすこ人こそ成功すると心から思います。
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ひき逃げ事件・ひったくりなどの刑事事件の捜索・追跡業務
取り締まりの最中、無線機から様々な事件手配が入ってきます。
これら事件の被疑者を捜索し、発見したら追跡するのも白バイ隊員です。
白バイは、一度発見したら、逃げられることはありません。
100%追跡できますので、刑事さんからもありがたいと言われます。
白バイ隊員は日常的に発生する違反を取り締まるという意味で、窃盗犯担当の刑事に似たところがあります。
盗犯刑事に特化した魅力・やりがいについては以下の記事で詳しく解説しました。
≫【ベテラン元刑事が本音で解説】盗犯刑事 4つの魅力と3つの苦労
3.イベントでの魅力・やりがい
先導の魅力
テレビ中継などで、一度は見たことがあると思います。
パレード・マラソン大会・皇室国賓等の警衛警護など、白バイが先導するシーンは意外と多いんです。
テレビ中継が無いようなイベントもありますが、やはりテレビに映ると、両親や親戚、友人から、びっくりするぐらい連絡が入ります。
私的な知人には、あまり制服姿を見せる機会もありませんので、「カッコイイ」と言ってもらえるので、やりがいを感じる瞬間です。
交通安全教室でのやりがい
交通安全イベントでは、白バイの展示をして、隊員が横に立つ場面もあります。
子どもを順番に白バイのシートに乗せてあげて記念写真を撮るのですが、子どもが喜ぶ顔は何とも言えません。
子どもからカッコイイと言われ、敬礼をしてあげると、子どもも敬礼を返したりして、とてもハッピーな瞬間です。
自分が子どもの頃に、白バイに憧れたように、子どもたちが憧れてくれていると思うと、震えるほどうれしいです。
子どもたちとの触れ合いが、いつまでも続けば良いなぁと思ってしまいます。
子どもたちが、小学生になって、交通安全に気を付ける人になってもらえると嬉しいです。
白バイ隊員の弱音・つらいところ
白バイ隊員は、たくさんの魅力・やりがいがありますが、辛い部分もあります。
辛い部分も知った上で、白バイ隊員を目指してほしいです。
- 生命の危険と隣り合わせ
- 夏熱く冬寒い
- 取り締まり件数のプレッシャー
生命の危険と隣り合わせ
趣味でバイクを運転していても、いつも危険と隣り合わせです。
でも、白バイ隊員は、もっとシビアに危険です。
趣味だと、急発進・急加速・猛スピードなどといった運転はしません。
でも白バイは、危険運転を捕まえるために危険運転をしなければなりません。
交通違反でも必死に逃げる人はいますし、ましてや薬物中毒者などは考えられないような運転をします。
こういう人を追跡する仕事なんです。
常に、生命の危険に晒されているということを、心に刻みながら勤務しています。
夏熱く冬寒い
「夏熱く冬寒い」当たり前なんですが、つらいものはつらいんです。
人によって、夏の方がマシと言う人と、冬の方がマシと言う人がいます。
どちらもつらいです。
時々四輪で勤務すると、やはりエアコンのありがたさが身に染みてわかります。
取り締まり件数のプレッシャー
昔のように、交通違反の検挙件数のノルマはありません。
でも、やはり、白バイ隊員の実績は、数字で表れるので、実績が低調だと、プレッシャーがかかります。
これは、民間であっても、どの業界でも同じです。
給料を頂いているのですから当然です。
でも、このプレッシャーは、ちょっとつらい部分です。
白バイ隊員の給料
白バイ隊員の給料は、他の警察官と何ら変わりありません。
エリートなのに、プラスアルファの手当はありません。
もちろん、白バイ乗務の危険手当はありますが、雀の涙ほどです。
好きでなければ、できない仕事です。
警察官の初任給や採用1年後の給与のことは、こちらで解説しました。
白バイ隊は女性警察官のあこがれ
白バイ隊は、女性警察官のあこがれです。
もちろん男性警察官のあこがれでもありますが、女性が颯爽とバイクに乗る姿は、やはりカッコイイですよね。
女性白バイ隊員専用の赤い制服も、大人気です。
子どもたちからも大人気なので、イベントでは、男性白バイ隊員が、嫉妬するときがあります。
白バイ隊員になるには
さて、実際に白バイ隊員になるためには、何をどう行動したら良いのでしょうか?
白バイ隊員になるためのステップについては以下の記事で詳しく解説しました。
≫白バイ隊員になるための 6つのステップ
まとめ
★白バイの魅力・やりがい
1.好きなことを仕事にできる
- 質の高い訓練を受けることができる
- 高度な運転技術を身に着けることができる
- 自分専用の白バイが貸与される
- バイクいじり(整備)も仕事として給料が出る
- 全国白バイ大会の選手にはれば、まさにプロ
2.取り締まりの魅力・やりがい
- 悪質違反者を取り締まることができる
- 取り締まりによって、交通事故を減らすことができる
- ひき逃げ事件・ひったくりなどの刑事事件の検索・追跡業務
3.イベントでの魅力・やりがい
- 先導
- 交通安全教室
★白バイ隊員の辛いところ
- 生命の危険と隣り合わせ
- 夏熱く冬寒い
- 取り締まり件数
- 白バイ隊員の給料
おまけ
全国白バイ大会の模様をご覧になってみてください。
カッコイイですよ。
他の交通課の仕事に興味のある方は、こちらの記事を参考にしてください。
》交通警察の魅力・やりがいを本音解説
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちはー!
今回も面白かったです!
全国白バイ大会ってあるんですね!
動画カッコ良いですね~(*^^*)
質の高い訓練・・・・おお・・・妄想してしまいます。
バイク競技としてのプロ訓練も厳しそうですが、白バイのそれは、訓練する技術がまた違うのでしょうね。
命がけのチームプレーは、警察密着テレビなどで見ると息をのみます。
パレードの前線を走る姿もしびれますね!
白バイになるためのステップも楽しみにしてます!
咲さま
コメントありがごうございます。
白バイって、ホントかっこいいですよね。
バイクに乗る者なら一度は憧れると思います。
イベントでも常に子どもたちの人気ナンバー1です。
白バイがないイベントでは、パトカーに集まるのに、
白バイがあるイベントでは、パトカーは見向きもされないんですよ。
コメントいただくと、本当に励みになります。
ありがとうございました(^^♪