
- 採用試験は、体力がある方が有利ですか?
- 体育会系の人には勝てそうにないんですが?
警察官は強じんな体力が必要ですが、アスリートレベルの体力は不要です。
採用試験で体力テストをする主な目的は、実は体力レベルの測定ではありません。
体力テストに対する取り組み姿勢を見るのが目的です。
取り組み姿勢とは、
- 一生懸命か
- ごまかさないか
です。
「ごまかす人なんているの?」と思うかも知れませんが、みんな必死だからごまかすんです。

- こんにちは!もーやんmowyanです。
警察官在職30年以上の元刑事です。 - いつもコメントをありがとうございます!
『面白かった!』のひと言でもうれしいです。
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😊この記事でわかること
- 試験官が注目しているポイントがわかる
- 体力テストの目的がわかれば、自信を持って試験に臨める
- 自信を持つことで、実力が発揮でき、なりたい自分になれる
面接試験対策を知りたい方は、こちらをご覧ください。
≫【面接対策】警察官として求める人材とは?終身雇用が崩壊した理由
警察官に必要な体力とは?

警察官の仕事で、必要な体力は次の3つです。
走力
『逃走する犯人を追跡する力』
と言っても全員が駅伝選手である必要はありません。
基礎的な走力があれば十分です。
1対1で勝負する必要はなく、応援の警察官を呼ぶなど、組織的に追跡するべきだからです。
格闘力

『抵抗する犯人を制圧し、防衛する力』
これも1対1で勝つ必要はありません。
基礎的な対応ができれば十分です。
必要なときは、応援の警察官を呼ぶべきだからです。
ただし応援を呼ぶいとまがなく、市民や自分の身が危険であるときは、警棒やけん銃を使用して対応しなければなりません。
疲労回復力

『事件・事故が続いても対応できる』
警察官に必要とされる体力で、これが一番必要です。
日頃から、健康的な生活を送っておく必要があります。
食生活・睡眠・ストレス・疲労など、不規則な生活習慣が身に付いている人はダメです。
一般の社会人より高度な、規則的な生活習慣を身に付ける必要があります。
規則的な生活習慣は、考えているほど簡単ではありません。
警察学校での生活が苦しい人は、その先30年40年の警察官生活を続けるのは厳しいです。
規則正しい生活を身に付けるために、警察学校があるんです。
これが無理だと思うなら、別の道を探すべきです。
採用試験の体力テストを受ける心構え

体力テストは
- 記録が平均的なら、さほど合否に影響しないことを理解する
- 不正・ごまかしは一発不合格!
- 誠実に一生懸命に!
これが体力テストの心構えです。
これが理解できると試験官が何を見ているのかは簡単にわかります。
体力テストの種目
各都道府県警察によって、試験種目は異なりますが、実施される種目はおおむねこんな感じです。
- 瞬発力系
- 立ち幅跳び
- 垂直跳び
- 反復横跳び
- 筋力系
- 上体起こし(腹筋)
- 腕立て伏せ
- 握力
- 持久力系
- バービーテスト(大阪府警)
- シャトルラン
種目別の最低合格基準

都道府県警ごとに、テスト種目が違います。
最低クリア基準も、まちまちです。
最低基準をクリアできないからといって、即不合格にはなりません。
あくまでも目安の数値だと考えてください。
瞬発力系
種目 | 男性 | 女性 |
立ち幅跳び | 160~200cm | 110~160cm |
垂直跳び | 45~50cm | 25~30cm |
反復横跳び 20秒間で | 40~45回 | 35~40回 |
筋力系
種目 | 男性 | 女性 |
上体起こし (腹筋) | 15~20回 | 5~15回 |
腕立て伏せ | 10~25回 | 5~15回 |
握力 | 30~40kg | 20~25kg |
持久力系
種目 | 男性 | 女性 |
バービーテスト | 2分間継続 | 1分20秒間継続 |
シャトルラン | 20~40回 | 10~20回 |
試験官の注目ポイントは、実はココ

体力試験というのは、実は。。。
「体力テスト」という名の、「警察官としての適正テスト」です。
もちろん警察官は体力も必要ですので、体力テストという意味合いも0(ゼロ)ではありません。
記録
- 人よりもずば抜けていれば加点要素
- 平均的な体力なら、加点は微々たる量
- 最低限の点数が取れればOKだから、気にしなくても良い
つまり、ずば抜けて良いか、極端にできないかでなければ、試験結果にはさほど影響しないんです。
普段から不規則な生活習慣を送っている人は、記録として出てくるので、そういう人をピックアップする意味があります。
取組み姿勢
これが大事!!
- 一生懸命かどうか
- ごまかしがないか
これに引っ掛かると、一発アウトです。
試験官が見ているのは、ココです。
そもそも不正・ごまかしをする人は、性格的に警察官に向いていない!からです。
だから、体力テストという名の「適正テスト」なんです。
例えば
- 腕立て伏せ15回なのに17回と申告
- 腕をきちんと曲げずに「ごまかす」などの不正行為
市民の目線に立つと、こんな不正行為をする人に、警察官になってほしくないですよね。
だから、不正をする性格の人は、それだけで除外の対象です。
記録を少しくらい良くするより、誠実に取り組む姿勢が大切です。
動画で見る体力テスト対策
体力に自信の無い方は、こんなトレーニングをしておくのも良いですね。
警察学校がどんな場所か知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>警察学校は厳しい?給料 学校生活を紹介
警察官の仕事の種類が知りたい方は、こちらで書いています。
>>警察官の仕事の種類,やりがい 専務とは?

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