
- 警察官の仕事の種類って何がある?
- どんな部署がある?・
警察の組織図を見ても、よくわからない - 専務員ってなに?
都道府県警察の公式ホームページに、組織図などが記載されています。
でも、実際のところどうなの?と思ってしまいますよね。
- どんな仕事をするのか?
- どんな係があるのか?
- どんな魅力・やりがいがあるのか?
その辺りを知りたいという声をたくさんいただきます。

- こんにちは!もーやんmowyanです。
警察官在職30年以上の元刑事です。 - 公式ホームページには掲載できない部分を本音で解説します!
≫もーやんプロフィールはこちら
おなじみの交番勤務員は、地域部門に属し、全ての警察事象に対応する部門です。
地域部門に対して専門的な仕事をする部門と言う意味で、『専務』と呼ばれる部門があります。
専務とは
刑事・交通・警備・生活安全の部門を言います。
この記事では、組織の序列などを度返しして、8部門に集約。
なじみのある順番にそれぞれの魅力・やりがいを説明します。
😊この記事でわかること
- 警察の組織にはどんな部門があるのかがわかる
- それぞれの部門・専務でどんな魅力・やりがいがあるのかがわかる
- 知ることで、将来の自分をイメージできる
警察組織の8つの部署・地域と専務員(内勤)のやりがい
警察の組織は、8つの部署に分類されます。
東京・神奈川・大阪などの大規模な都道府県では、これ以外、総務部、組織犯罪対策部、公安部などがあります。
でも、大きな都道府県は更に細分化されているだけであって、基本は8つの部門だと考えてください。

警察組織の詳細については≫警察庁ホームページへ
①警察学校でのやりがい
警察官として採用されると、まず全員が警察学校へ入校します。

入校する期間は、大学卒業者か、それ以外(高卒・短大卒)かで異なります。
採用後に警察学校へ入校する期間は、合わせて8ヵ月、又は13ヵ月。
入校期間 | 初任科 | 職場実習 (交番) | 初任補修科 |
---|---|---|---|
大学卒 | 6ヵ月 | 3ヵ月 | 2ヵ月 |
高校卒 短大卒 | 10ヵ月 | 3ヵ月 | 3ヵ月 |
卒業は、翌年です。
- 大卒で4月に採用は、翌年2月に卒業
- 高卒や短大卒で4月に採用は、翌年7月に卒業
4月入校の場合 | 初任科 | 職場実習 (交番) | 初任補修科 |
---|---|---|---|
大学卒 | 4月~ 9月 | 10月~ 12月 | 翌1月~ 2月 |
高校卒 短大卒 | 4月~ 翌1月 | 翌2月~ 4月 | 翌5月~ 7月 |
警察学校入校中でも、給料は支給され、法律上は警察官としての権限を持っています。
長い期間、法律の基礎知識、実務の基礎知識など、徹底的に勉強しますので、約1年後には見違えるほど成長したあなたに出会えますよ。
1年間、頑張った学生も、教えた教官も、卒業式のときは涙します。
教官にとっては、この時が一番やりがいを感じる瞬間なんです。

教官職を終え、再び警察署で勤務して、自分の教え子が立派に職務執行している姿を見ると、嬉しく、自分の子どものように思えます。
警察署の上司として、教え子に仕事を教えるのも、やりがいを感じるんです。
警察学校の学生は、警察官として仕事をするための教養を受ける立場ですから、正直、やりがいを感じるところまで行きません。
警察学校に入る前に、スムーズにスタートできるよう、入念に準備するようにしましょう!
警察学校での必需品や選び方については、こちらをご覧ください。
≫【警察学校の持ち物】揃えるモノの選び方ポイント!おすすめグッズ
②地域部・交番勤務のやりがい
地域部門は、昔は『外勤』と呼ばれていました。
- 交番
- 駐在所
- パトカー乗務
- 110番指令、航空ヘリ、鉄道警察
などの業務を担当します。
市民にとって一番身近な交番のおまわりさんが、地域部門になります。
地域部門は、浅く広く、すべての警察事象に対応する部門です。
警察学校を卒業すると、全員が交番などのおまわりさんとして配属されます。

交番勤務を経験したのち、刑事、生活安全、交通、警備などの専務員の道に進む人もいますし、
そのまま交番勤務を極める方もいます。
交番勤務のやりがいは、
- 地域のお年寄りなどと交流を持ち、安心してもらえる
- 職務質問で、身近な犯罪を犯した犯人を、職務質問で捕まえることができる
ことです。
地域の市民に喜んでもらえた時が、やりがいを感じる瞬間です。
早く取りたいなら合宿免許。こちらの記事を参考にしてください。
③刑事部~専務1のやりがい

地域のおまわりさんのことを、昔「外勤」といった名残りで、刑事・交通・警備・生活安全部門を「内勤」「専務」と呼びます。
- 「地域」のおまわりさんが、警察活動の基本
- 「専務」はそれぞれ専門分野に分かれている
刑事課も、係によって担当が分かれています。
どの担当も、事件の犯人を割り出して捕まえるのが仕事です。
私服勤務で、休日の呼び出しがあり、超過勤務も多めです。
刑事のやりがいについて、3つに絞るとこんな感じです。
- 難しい事件を解決すれば、被害者に喜んでもらえる
- 犯人に反省を促し、家族に喜んでもらえる
- 難しい事件を解決したときの喜び・感動
『刑事』の仕事や、刑事の魅力・やりがいについてさらに知りたい方は、こちらの記事にどうぞ。
刑事に特化した詳しい魅力・やりがいについては、こちらで解説しました。
≫【元刑事の本音】刑事の魅力・やりがい│刑事を目指すあなたへ
刑事について係別の詳しい魅力・やりがいについては、こちらからご覧ください
④生活安全部~専務2のやりがい

生活安全部門は、刑事と似た部分がありますが、担当が少し違います。
その担当は、日常生活に関する事件の捜査などです。
生活安全部も、私服勤務です。
たくさんの専門的な仕事があり、その分やりがいも多いんです。
- 児童、女性、高齢者、少年などの、弱い立場の人の味方になって喜んでもらえる
- 住民に密着した生活事犯を解決し、付近住民に喜んでもらえる
- 犯罪抑止の施策を起案して、実際に犯罪が減る
犯罪抑止活動については、花形とは言えません。
でも、地道に防犯カメラの設置を進めることで、実際に犯人を検挙したり、防犯カメラの設置効果によって、犯罪が減少しています。
防犯カメラのおかげで強盗犯人を捕まえた体験談はこちらをご覧ください。
≫【実例】防犯カメラでマスク犯人の特定は困難か?
少年補導担当をやっていて、
- 悪かった子が更生するお手伝いができた時の感動
は計り知れません。
大きなやりがいを感じます。
その子どもの人生を左右する仕事なので重圧も重いです。

靴の消臭?
足が臭いなんて言われたことがない!
長時間、革靴を履いた後で被害者のお宅に上がる警察官には必需品です。
NULL シューパウダー は靴のニオイの原因「バクテリア」を退治!
手のひらサイズなのでバッグに入れて持ち歩きOKなんです。
警察学校での必需品はこちらの記事から!
⑤交通部~専務3のやりがい

交通部門は、交通事故を減らすことが、大きな使命です。
仕事の種類は、4つに分類されます。
交通部は、制服勤務が原則です。
交通捜査係のやりがい
- 交通事件を解決したとき、被害者に喜んでもらえる
ことです。
交通事故による死者の遺族は、つい昨日まで健康だった方が多く、犯人に対して悔しい気持ちが大きいものです。
そんな交通事故事件を解決すると、社会貢献が実感できます。
交通企画係のやりがい
- 交通安全教育を通じて、子どもたちに交通安全を学んでもらえる
ことです。
幼児・小学低学年の子どもたちが、交通マナーを学ぶことは、社会の秩序を守る意味で、親世代から感謝され、やりがいのある仕事と言えます。
何より、子ども好きな方は、やっていて楽しい仕事です。

交通規制係のやりがい
- 地域の道路事情がスムーズになり、地域住民から感謝される
ことです。
交通規制係の仕事で、交通事故が激減した体験談については、こちらをご覧ください。
交通規制係の仕事で、交通事故が激減した実例について、詳しく解説しました。
≫【実例】交通規制係の仕事で交通事故が激減!警察官のやりがい・魅力
交通取締係のやりがい
交通取締係は、交通違反者を捕まえて、交通事故を減らすのが仕事です。
交通取締係と言えば、やはり交通機動隊(白バイ隊)が人気No1です。
交通機動隊は、警察本部にある白バイの専門部隊で、交通取締、各種イベント参加などを行います。
白バイ隊員に特化した魅力・やりがいについては、こちらで解説しました。
≫白バイ隊員の魅力・やりがい/交通機動隊員の辛いところ
交通捜査係のやりがい
交通捜査係は、交通事故の原因や過失を調べて、刑事罰や行政罰を与えるための事故捜査をするのが仕事です。
警察署の交通捜査係では、日常発生する物損事故から、大きな事故のひき逃げ事件捜査まで、交通事故の捜査ならすべて行います。
高速道路交通警察隊は、高速道路で発生した交通事故事件の捜査や、交通取締りを行います。
ひき逃げ捜査などは、被害者の無念を晴らすことがやりがいです。
「捜査」が仕事なので、刑事の仕事と通じるところがたくさんあります。
交通部門のいろいろな係の魅力・やりがいについては、こちらをご覧ください。
≫警察署交通課の仕事とは?交通警察の魅力・やりがい
⑥警備部~専務4のやりがい
警備部の任務は、主に4つです。

これらの任務遂行のために、専門部隊も編成されています。
やりがいは、
- 災害警備を通じ、被災者や家族に喜んでもらえる
- テロ対策、化学部隊など、
専門知識を生かすことで、市民から喜んでもらえる
です。
特に警備部門は、専門性が高く、他の警察官で代わりはできません。

専門的知識の習得のため、特別な教養を受けたり、また特別な訓練を受けるため、苦労は大きいです。
しかし、大きな警備などを完遂し、市民から安心を得たときのやりがいは、計り知れないほど大きいものです。
スーツは、就活用が2着あれば十分です。
でも、1着は良いモノが欲しいですよね。

1着は良いモノで決めたい!
警察官になると通勤や仕事で着る機会が増え、安いモノはすぐヨレヨレになりコスパが悪いです。
「SUit ya」なら自宅で採寸してネットで注文するので、高品質なモノが手頃な価格で手に入ります。
- オーダースーツなので、上下でサイズの違う方もピッタリ。
- 必要なら生地見本を送ってもらえるので高品質が実感できる。
- ネット注文だから、わずらわしい店員の相手をする必要もない。
- 採寸方法がわかりやすく、お直しが1回できるサイズ保証つき。
⑦警務部~管理部門のやりがい
組織全体を管理・運営する部門です。
これまで話してきました各部門について、組織全体を管理・運営します。
会社組織でもあるものと同じで、
総務・広報・留置管理・情報管理・装備・
人事・採用・予算・教養・厚生・監察などの業務を担当します。
この中で、一般の会社にはない係は、次の係があります。

係ごとのやりがいは、
- 得意のパソコン技術を使って効率アップすることで社会に貢献できる
- 警察官の士気を高く保つことで、市民に喜んでもらえる
などです。
警務部の大きなやりがいは、やはり組織全体をいい方向に導くと言う事です。
自分が企画・起案した施策によって、市民の体感治安が上がったり、組織全体の実績が上がったりしたとき、最高のやりがいを感じます。
⑧各警察署
警察署は、都道府県警察組織のいわば出先機関で、第一線と呼ばれます。
現場の第一線という意味です。
各警察署の中には、警察学校を除いて、上記のすべての担当課があります。
つまり、警察署の中に、
地域課・刑事課・生活安全課・交通課・警備課・警務課
があるんです。

それぞれ担当によって、警察署の中に、おまわりさんの他、刑事、少年担当、交通係などがいるという訳です。
それぞれの目指す道

警察官として採用された後、約1年前後の警察学校における教養を受けた後、各警察署に配置されて交番のおまわりさんになります。
この時に、警察署の先輩の姿を見て、自分が目指す道を決めるんです。
- カッコいい白バイ乗務員になりたい
- 被害者の気持ちがわかる刑事さんになりたい
- 児童虐待やDVを減らすために生活安全部門に進みたい
- SPになって要人警護をしたい
- 得意のパソコン技術で警察官を縁の下で支える警務部門に進みたい
- 悲惨な死亡事故を減らすために交通部門に進みたい
- 少年を犯罪から立ち直る支援をする生活安全部門に進みたい
- 犯罪組織から市民を守るような刑事さんになりたい
- 災害時に市民の役に立てるような機動隊員になりたい
- 若い警察官を育てる警察学校の教官になりたい

もーやんは、これまで被害者の気持ちに寄り添い、被疑者の今後を考えることができる刑事を目指して、やってきました。
それぞれの目指す道を決めたら、先輩に相談し、目標達成のためにすべきことをやるだけです。
実績も、学歴も関係ありません。
また、頭に自身のある人も、体力に自信のある人も、人それぞれの『得意』『個性』を活かせるような、いろいろな職種が用意されています。
自分次第で、自分の未来を決めることができる警察官は、本当にやりがいのある仕事です。
是非、夢を実現させましょう!
警察学校での必需品や選び方に、こちらの記事で解説しました。
勉強や訓練に集中できるよう、早めに準備しよう!
警察官の仕事とは?などの疑問については、こちらの記事で解説しました。