うつ病や精神疾患で長期休暇をとる警察官が多いのはなぜ❓
警察官は、心の問題を抱える人が多いですよね。
組織外からは意外に思われるかも知れません。
- なぜ警察官に、精神的な問題が生じやすいのか?
- その背後にはどのような要因が存在するのか?
この記事では、警察官特有のストレスの原因として3つの要素を掘り下げます。
ストレスの原因
- 仕事の特殊性
- 期待と責任感
- 職場内の人間関係
また、ストレス緩和が困難な理由についても詳しく解説します。
ストレス緩和が困難な理由
- 不規則な生活リズム
- 支援体制の不足
この記事を読めば、あなた自身のストレスの原因を理解し、具体的な対処法を身につけることができます。
同じ悩みを抱える同僚や部下のサポートにも役立ちます!
私たち警察官が直面するストレスには、理由があり、効果的に対処する方法が存在します。
この記事を読んで、あなたが心の健康を取り戻し、職場での生活をより良いものにする一助となることを願っています。
警察官がうつ病などの精神疾患になるストレスの原因3選
警察官が心の不調を訴えるストレスの原因3つについて詳しく説明します。
- 仕事の特殊性からくるストレス
- 期待と責任感からくるストレス~心的プレッシャー
- 職場内の人間関係からくるストレス~階級社会の弊害
➊仕事の特殊性からくるストレス
警察官は、特殊な仕事であるがゆえ、日常的にストレスを感じるのは事実です。
犯罪事件現場や交通事故対応といった緊急事態に対応するのが日常です。
事件や事故に遭遇することは、一般の市民なら一生のうち数回あるかないかの出来事ですが、警察官なら日常茶飯事です。
警察官からすると、他人の出来事とは言え、事件や事故に立ち会うことは極度の精神的なストレスを感じます。
長期にわたって日々のストレスが少しずつ蓄積し、飽和状態になったときに、目に見える形で表れてしまうことがあります。
刑事の仕事がきついと感じる4つの理由についてはこちらの記事へ
❷期待と責任感からくるストレス~心的プレッシャー
警察官は、市民の安全を守るという重大な責任を担っています。
市民から「警察官は常に強くあるべき」という期待と理想を背負っています。
こういった市民からの期待に応える責任感、プレッシャーは計り知れません。
特に失敗が許されない環境では、ベストな結果を望まれる圧力が心理的な負担となり、心的ストレスのリスクを高めます。
でも警察官も同じ人間。弱さも持ち合わせていて、この重圧が精神的なストレスを引き起こす原因になります。
❸職場内の人間関係からくるストレス~階級社会の弊害
警察組織は、階級社会が色濃く反映される社会です。
上下関係が厳格であり、必要以上の厳格さが原因でストレスを感じることは少なくありません。
また最近は、上司が部下に対して、不得意、苦手な部分をさらけ出すことができず、ストレスを感じることが多くなっています。
階級社会の利点もありますが、良好な人間関係が保たれない職場環境は、精神的な健康を害することがあり、弊害となっています。
警察官がストレスを緩和するのが困難な理由2選
警察官が、ストレスを緩和し解消しづらい理由について、2点説明します。
❹不規則な生活リズム~長時間労働とシフト勤務
❺支援体制の不足~治療や対応の遅れ
❹不規則な生活リズム~長時間労働とシフト勤務
警察官は夜間勤務や交代制シフトが多く、これが生活リズムを大きく乱します。
不規則な睡眠や食事は、体のリズムを狂わせ、ストレスホルモンのバランスを崩すことがあります。
生活のリズムが乱れると、体調不良だけでなく、心にも悪影響を及ぼすため、心の健康を保てなくなります。
❺支援体制の不足~治療や対応が遅れる
「警察官は強くあるべき」という意識から、心の問題を抱えている警察官は、自分の弱さを認めるのが遅れがちです。
兆候を見逃し、適切な助けを求めるのが遅れると、早期の治療ができず状態の悪化を招くことになります。
また、警察組織内での精神保健のサポート体制は、まだ十分とは言えず、メンタルヘルスに対する理解の不足が、適切なサポートの提供を妨げる原因となっています。
このような支援体制の不足も、精神的ストレスの緩解を阻害する原因となっています。
心を穏やかに保つための【ストレス軽減法】
それでは、僕もーやんが実際にやっているストレス軽減法について説明します。
- 現場でのストレス軽減~感情移入しない
- 市民の期待への考え方~完璧を求めない
- 階級社会の泳ぎ方~上も下もチームの一員
- 夜勤への対応~睡眠と食事を一定にする
- 早期回復の決め手は?~早く相談!
①現場でのストレス軽減~感情移入しない
犯罪事件現場や交通事故対応での精神的なストレスを軽減するには、被害者に感情移入をしないことが重要です。
事件の被害者、事故の当事者と話していると、ついつい感情が入り、被害者の辛さを共有してしまいがちです。
ストレスを軽減するために、第三者的立場を保ち、冷静に淡々と対応することが大切です。
これは、決して被害者に冷たく当たるという意味ではなく、やるべき業務を冷静にしっかりと進めるということです。
被害者によっては、警察官の感情移入によって逆に辛く感じる方もいます。冷静に淡々と仕事を進めることが被害者にとっても良い場合が多いです。
第三者的立場を保つことは、精神的なストレス耐性を高めるトレーニングになり、心穏やかに保つことに繋がります。
②市民の期待への考え方~完璧を求めない
「警察官は常に強くあるべき」という期待に応えるプレッシャーに対処するためには、完璧を求めないことが大切です。
自分自身で設定したゴールと向き合うことは大切ですが、必要以上に市民の期待を背負いすぎると、心のバランスを失います。
また、ゴール設定を小さくしておくと、達成する喜びを感じて精神的なバランスを保ちやすくなります。
一歩でも市民のためになったならそれで良しと考えることが大切です。
③階級社会の泳ぎ方~上も下もチームの一員
昔は、「上司たるもの、仕事の全てにおいて部下より優れているべき」という古い考え方がありました。
でも今は、一人ひとり個性が違い、それぞれ強みや得意があることが常識になっています。
階級社会の中で生き抜くためには、それぞれの個性を生かすことが大切です。
上司の立場であれ部下の立場であれ、チーム一人ひとりの得意を生かすメンバーが必要です。
こういう考え方を根っこに持っておくと、
- 上司のあなたは、優れたチームリーダー
- 部下のあなたは、優秀な部下
として、階級社会を上手く泳ぐことができるでしょう。
健全な関係を築くためには、積極的に意見を共有し、相互の強みを理解し合うことが大切です。
④夜勤が多くても生活のリズムを維持する方法~睡眠と食事を一定にする
僕もーやんは、シフト勤務などでも健康的な生活リズムを保つために、睡眠や食事の時間を一定に保つことを心掛けています。
例えばこんな感じ!
- 夜勤明けでも、朝食を含めていつもどおりの時間に食べる
- 夜勤明けの仮眠は、昼食後の2時間だけにして、夜はいつもどおりの時間に寝る
夜勤で完全徹夜だった翌日でも、長く寝ると夜の睡眠が浅くなってしまい、リズムが崩れてしまいます。
質の高い睡眠と、バランスの取れた食事を心がけることで、体内リズムを崩さないことが大切です。
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⑤早期回復の決め手は?~早く相談!
心の不調の兆候を感じたら、一日も早く専門家に相談することが最も重要です。
都道府県警察ごとに、職員の心の健康を支えるためのカウンセリングプログラムが設けられています。
利用の際は匿名性が保たれていて、例えば民間委託のカウンセリングルームで月1回無料カウンセリングを受けられるなど、職員が気軽に利用できるよう配慮されています。
実は、僕もーやんも、無料カウンセリングに通っていた時期があります!
また、警察官特有の「強くあるべき」という考えから、自分自身で不調を感じない警察官も多いので、周りの気付いた人はチームメンバーや同期生などと連携しながら、本人に気付きを与えるようにしたいものです。
とにかく自分たちで相談に乗るのではなく、専門家の相談を受けさせるのが一番です。
どうしても保秘が心配なら、こちらのオンライン心理カウンセリングが安心です。
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よくある質問:FAQ
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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