警察官はブラックなの?
楽なの?
本当はどっち?
警察官は「ブラックだ」と聞く反面、「仕事が楽だ」とも言われるので、本当はどっちなのかわからないですね。
最近、警察官はこんな風に言われています↓
良いうわさ | 悪いうわさ |
---|---|
公務員だから、楽だよ! 給料が良い | ブラック企業! 時間がなくて、遊べない! |
相反する言葉ですが、実はすべて正解なんです。
こちらが、最近の警察の実情です↓
良い実情 | 悪い実情 |
---|---|
公務員だから、楽だよ! 公務員だけあって、楽な部署の人はとことん楽! 給料が良い 確かに普通より給料は良い | ブラック企業! 改善されつつあるけど、まだブラックな一面がある 時間がなくて、遊べない! 超過勤務は減ったけど拘束時間が長い |
この記事では、警察がブラック企業かどうかを検証することで、警察に対する相反するうわさの実態を、わかりやすく説明します。
この記事を読めば、あなたはもう警察通!
警察内部の事情を肌で感じることができるでしょう!
ブラック企業の「7つの特徴」とは?
一般的に、ブラック企業と言われている企業は、どんな企業なんでしょうか?
ここでは厚労省が示す特徴を紹介し、わかりやすく「7つの特徴」として解説します。
そもそもブラック企業って何? ~厚労省が示す一般的特徴
【ブラック企業の一般的な特徴】
引用:厚生労働省公式サイト
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払い残業やパワハラが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
なんだかちょっと、わかりにくい……。
でもご心配なく!
僕もーやんが、わかりやすく説明します。
ブラック企業の7つの特徴
厚労省が示すブラック企業の一般的特徴について、それぞれ一旦分解して、具体的にわかりやすく整理し『7つの特徴』としてまとめました。
それぞれ、ブラック企業が持つ特徴について、端的にわかりやすくしました。
「7つの特徴」にいくつ該当するかで、ブラック度が測れます。
では、7つの特徴に基づいて、一つ一つ警察組織がブラック企業かどうかを検証します。
ブラック1⃣ 長時間労働、長時間拘束の実態
長時間労働は、労働基準法違反になりますので、上限以内で収まっていますが、長時間の拘束となると事情は違います。
つまり警察官は、長時間拘束が常態化していると言えます。
24時間勤務のシフト制
ほとんどの道府県警察では、交替制勤務の警察官は、24時間勤務のシフト制で働いています。
しかし勤務は約16時間で、残り8時間は「休憩・待機」です。
休憩中に現場対応しても、超過勤務手当は支給されません!
つまり、16時間の給料なのに、身柄は24時間拘束されています。
このシフト制が警察官が長時間拘束される原因で、プライベートを圧迫しています。
不規則な勤務:夜勤や休日出勤の頻度
内勤の警察官は、夜勤や休日出勤が非常に多いです。
- 早朝ガサなど、被疑者に合わせた出勤があるのは日常茶飯事
- 休日呼び出しなどにも対応
このような不規則な勤務が、警察官のプライベートを圧迫する原因の一つです。
プライベート時間の確保が難しい職業
プライベート時間の確保が難しい職業には、共通して長時間の労働や不規則な勤務があり、個人の自由な時間が制限されがちです。
- 医師・看護師: シフト勤務が一般的で、夜勤や休日勤務が多く、急患対応や患者のケアなど予期せぬ業務も多い
- 弁護士: クライアントの案件に応じて長時間の労働が求められ、裁判の準備や書類作成などの業務に追われる。
- 経営者・個人事業主: 運営や戦略立案から従業員の管理まで、多岐にわたる業務をこなし、常に情勢の変化に目を光らせる必要がある。
- ジャーナリスト: 緊急ニュースの取材や執筆、締め切りに追われることが多い
- システムエンジニア: プロジェクトの締め切りに追われ、トラブル対応やメンテナンスが深夜や休日に発生する
これらの職に就く人々は、仕事とプライベートのバランスを取るために工夫が必要となります。
ブラック2⃣ 不払い超過勤務などの悪い実態
警察組織では、超過勤務手当が100%出ないのが仕方がないかのような感覚になってしまっています。
まずは超過勤務がどれくらいあるのかについて説明します。
超過勤務時間の実態
超過勤務の上限時間は、労働基準法第36条に定められています。
- 原則として月45時間以下
- 月45時間を超えて労働させる必要がある場合は月100時間未満
- 2~6ヶ月平均で月80時間以下
公務員の超過勤務 実態調査結果は、総務省から公表されていますが、警察官は公表されているデータが見当たりません。
ですので、僕もーやんの肌感覚でお話しします。
警察官の中でも、超過勤務が多い部署は刑事課・生活安全課です。
大きい事件が発生すると、月100時間弱になる職員がいます。
平穏な時でも、月20時間位(日に1時間)位は超過勤務しています。
ここ数年で処遇の改善は進みつつあります。
不払いの超過勤務(つまりサービス残業)が横行している
サービス残業は、悪しき警察官あるあるです。
中・小規模県警は、予算に限りがあるのに業務は多忙なので、サービス残業は日常茶飯事です。
大きな事件があると、特にひどくなります。
月に80時間超の超過勤務になる時があります。
本来25万円位の手当が出ても良いはずが、せいぜい15万円ってところです。
でも事件が起きているのに、無視して帰る訳にも行かず……
かと言って、予算が潤沢にある訳でもありません。
この実態が、警察はブラック企業だと言われる部分です。
突然の超過勤務
超過勤務は、突然命令されることが多いです。
緊急事態や事件が発生すると、予定外の勤務が必要だからです。
- 通常勤務中にに突発的な事件が発生し、事案対応で数時間の超過勤務が発生する
- 休日中に事件が発生し、呼び出しを受けてそのまま超過勤務命令が出る
このような突然の超過勤務は、警察官の生活リズムを狂わせ、精神的ストレスとなります。
ブラック3⃣ 遊べない現実:有給休暇が自由に取れない
警察官は趣味やリフレッシュする時間が取れません。
ここでは、数字的には休暇は取れているのに、自由に取れない理由を深堀りします。
有給休暇の取得実態
警察官の有給休暇は、年に20日間あります。実際にどれくらい休暇を取得しているでしょうか?
2022年の、全国警察官の年次休暇 取得日数は、10.6~16.4日です。(公表分の数値)
引用:内閣府 男女共同参画局HP
中央値で、年に13.5日 取得しているということです。
ほとんどの県警で、20日取得可能な休暇の50%以上を取得しています。
2015年時点での、全国警察官の年次休暇 取得日数は、4~11日です。(公表分の数値)
中央値で考えると、年に7.5日です。
2015年に、年 7.5日だったのが
2022年には、年13.5日取得する様に変化しているんです。
ほんの数年前は、もっと休みが取れなかったんです。
数年前まで休めなかったのは、僕もーやんも肌で感じます。
ここ数年で、飛躍的に休みが取れる組織に進化しています。
休暇は取れるが 予定通り自由に取れない!
警察官は、休暇は取れるのに、友人や家族と過ごす時間が不足しているのは、何故でしょうか?
それは休暇を予定通り自由に取れないからです。
- 大きな事件事故があると、休暇返上で家族との約束を破りがち
- 担当係の事件があると、捜査に加わりたい気持ちもある
- 正月や観光シーズンなど、家族旅行したい時期ほど忙しい
- そもそもカレンダー通りに休めない
家族のイベントや、友人との遊びに参加できないことが多いのは、警察官の宿命なのでしょうか?
非常招集の実態
警察官は、休日や夜間でも、非常招集がかかると、すぐに出勤しなければなりません。
これはブラックな一面です。
当直当務員では対応できない大事件・大災害が発生した場合は、休日の警察官を招集して、対応に当たる必要があります。
- 大規模災害の場合は、全員招集がかかる
→ 数年に1回 - 大事件の場合は、担当する係だけ招集がかかる
→ 1年に数回
こんな感じ・・!
大規模災害の場合は、必ず招集に応じる必要があります。
東日本大震災の時、僕もーやんも応援派遣で宮城県に行きましたが、宮城県警の警察官は、自分の家が無くなっていたのに、必死で職務に専念していました。
ブラック4⃣ ストレスに満ちた職場環境
警察官は、いろいろな精神的ストレスを抱えながら仕事をしています。
常に緊張感がある仕事
警察官の仕事は常に緊張感があります。
いつ何が起こるかわからない状況で働くからです。
突発的な事件対応や危険な現場での勤務が日常で、現場は自分のリズムに合わせてくれません。
- 交通事故の現場臨場
- けんかの現場臨場
- 窃盗被疑者の逮捕現場
この緊張感が警察官の精神的な負担を増やします。
心の不調の兆候を感じたら、一日も早く専門家に相談することが大切です。
都道府県警察ごとに、職員の心の健康を支えるためのカウンセリングプログラムが設けられています。
利用の際は匿名性が保たれていて、例えば民間委託のカウンセリングルームで月1回無料カウンセリングを受けられるなど、職員が気軽に利用できるよう配慮されています。
実は、僕もーやんも、無料カウンセリングに通っていた時期があります!
また、警察官特有の「強くあるべき」という考えから、自分自身で不調を感じない警察官も多いので、周りの気付いた人はチームメンバーや同期生などと連携しながら、本人に気付きを与えるようにしたいものです。
とにかく自分たちで相談に乗るのではなく、専門家の相談を受けさせるのが一番です。
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精神的なプレッシャー
警察官は精神的なプレッシャーを常に感じています。
警察官でなければできないことがあり、市民からの期待が大きく、責任が重いからです。
- 荒れたけんかの現場で、市民の安全を守る責任
- 重大な交通事故現場で当事者を落ち着かせる責任
など、警察官として逃げられないプレッシャーで心が押し潰されそうになります。
このような精神的なプレッシャーは、警察官のストレスを増幅させます。ストレスを緩和するには質の高い睡眠と、バランスの取れた食事です。
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上司や同僚との人間関係
警察官は上司や同僚との人間関係でストレスを感じることが多いです。
上司からの厳しい指示や、同僚との競争が日常的にあります。
生命に関わる現場でのミスを防ぐためであれば、厳しい指示も致し方ありません。
人間関係のストレスが警察官の精神的な健康に影響を与えます。
心の不調の兆候を感じたら、一日も早く専門家に相談しましょう。
ノルマはあたり前にある
警察官にはノルマがあります。
検挙件数や交通違反の取り締まり数などが「数値目標」として設定されています。
- 窃盗犯・知能犯・暴力犯・薬物犯などの検挙人員・件数
- 重要犯罪の検挙率
- 交通事故の発生抑止件数
- 交通切符の告知件数
もちろん目標に到達しなければ、改善を求められることはあります。
でも民間なら、低成績だと給料に影響しますが、警察官が目標を達成できなくても、給料は一切下がりません。
民間に比べれば、確実に緩いノルマです。
実際に低成績のまま何年も警察官を続けている人もいます。
もしこんなことでお悩みの人がいたら、真面目に考えすぎないほうが良いです。
ブラック5⃣ パワハラなどのコンプライアンス意識が低い
警察官は、パワハラに対するコンプライアンス意識が低いと言えます。
それは警察官として厳しい指導に耐えるという習慣ができてしまっているからかも知れません。
警察とパワハラの関係について、詳しく解きほぐします。
パワハラとは
パワーハラスメントについて、ちゃんと説明するとこうなります。
パワーハラスメントとは
引用先:厚生労働省公式サイトより
- 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)
- 業務の適正な範囲を超えて
- 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること。
又は就業環境を害すること。
つまり、上司が部下に対し、適正な範囲を越えて苦痛を与えるとパワハラです。
しばしば問題となるのは「適正な範囲」かどうかです。
上司が部下に対して苦痛を与えたことが「適正な範囲」と言えるかが、パワハラの分かれ道です。
特有の上下関係
警察官は上下関係が厳しいと言われます。
警察学校の入校中は、特に厳しい指導が行われます。
木村拓哉主演のドラマ『教場』が話題になりましたが、現実に近いです。あの程度の厳しさがあるのは本当です。
- 警察官としての心構え・考え方
- 生命を守るという覚悟
が必要で、よく描かれているドラマです。
なぜ警察学校では厳しい指導が行われるのか?
警察官は、現場へ出ると「心ない市民からの罵倒」に耐える必要があるんです。
いちいち心を乱していては仕事になりません。
またケンカの現場では、捕まえなければなりません。逃げたらダメなんです。
そこは事務職や営業職と同じ様にはできませんので、厳しい指導が行われる訳です。
厳しい指導の土壌がある
警察官は、警察学校時代から厳しい指導に耐えてきています。
なので、警察にはそもそも『厳しい指導をする土壌』ができてしまっていると言えます。
こんな土壌があるからなのか、パワハラに対してのコンプライアンス意識が低いのです。
ブラック6⃣ 給料と待遇が低い現実
警察官の給料は、民間平均と比較すると確かに多いです。
しかし、警察官という特殊な事情を考えると、決して多いとは言えません。
給料は安定しているが割に合わない
警察官の給料は安定していますが、特有の労働条件を考えると、それに見合った給料とは言えません。
過酷な労働や精神的な負担に対して給料が十分でないからです。
だから近年、採用試験受験者が減少の一途を辿っているんです。
警察官の給料は見直すべきです。
昇任とその影響
警察官は、実力によって昇任試験に合格し、昇級することができます。
しかし昇級したからと言って、給料が劇的に高くなる訳ではありません。
むしろ現場の警察官の方が、手当などが多い場合があります。
早く昇任しても給料は変わらないのが現実で、警察官の意欲を阻害する原因の一つです。
ブラック7⃣ 仕事をしないヤツは楽ができる~「楽すぎる」と言われる理由
無理に辞職に追い込んだりする過度の選別はありません。
むしろ過度の選別が無いから、仕事をしない警察官から「楽すぎる」と言われてしまいます。
- 辞めさせたい警察官に仕事を与えず、自主退職に追い込むこと
- 暇な部署に異動させて、自主退職に追い込むこと
公務員は、仕事をしない職員に対して甘々です!
民間なら、とっくにクビにされるような警察官でも、居残っている人がいます。
法的に身分が保障されているんです。
警察組織としては首にしたいんですが、仕事をしないという理由でクビにすることは、すごく難しいんです。
そんな警察官からすると「警察官は楽すぎる」のは当然です。
まとめ
はじめに戻って、最近の警察の実情をもう一度見てみましょう↓
良い実情 | 悪い実情 |
---|---|
公務員だから、楽だよ! 公務員だけあって、楽な部署の人はとことん楽! 給料が良い 確かに普通より給料は良い | ブラック企業! 改善されつつあるけど、まだブラックな一面がある 時間がなくて、遊べない! 超過勤務は減ったけど拘束時間が長い |
ここまで読んだ方は、「なるほど」とうなづいていただけたと思います。
楽だけどブラック、給料は良いけど時間が無い!
でも僕もーやんは、そんな警察官になって良かったと思っています。
さて判断するのはあなたです!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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