警察学校の給料って、採用案内に載っているけど本当なの?
1年後の給料が大幅アップしているけど本当なの?
警察の公式ホームページに載っている金額に、嘘はありません。総額なので、手当などが入った金額で、税金などは引かれます。
1年後の給料も本当です。その理由は、交番での交替制勤務になり、夜間勤務手当、休日勤務手当など、たくさんの手当がつくからです。
手当の内訳について、わかりやすく解説します。
- 初任給や・採用1年後の給与の中身がわかる
- 1年後に大幅アップする理由がわかる
警察学校の給料・ボーナス
警察官の初任給
警察学校は、学費を支払って授業を受けるのではなく、給料を貰って授業や訓練を受けます。
その初任給は、大手企業並みです。
警察学校生のボーナス
警察学校といえど、身分は警察官ですので、当然ボーナスも支給されます。
都道府県によって若干の差はありますが、おおむね月給(基本給)の4.5ヵ月分です。
採用1年後のボーナスは、年間100万円前後になります。
警察官採用案内に記載されている給料の額
給料は、都道府県の規模によって若干違います。
大規模 警察の例(神奈川県警)
初任給の 給与月額 | 採用1年後 の給与月額 | 2年目の期末 ・勤勉手当 | |
---|---|---|---|
大学卒 | 26.3万円 | 32.9万円 | 120.5万円 |
短大卒 | 24.6万円 | 30.3万円 | 114.0万円 |
高校卒 | 22.9万円 | 28.3万円 | 105.7万円 |
中・小規模 警察の例(滋賀県警)
初任給の 給与月額 | 採用1年後 の給与月額 | 採用1年後の 期末・勤勉手当 | |
---|---|---|---|
大学卒 | 24.9万円 | 33.4万円 | 113.9万円 |
短大卒 | 23.3万円 | 31.6万円 | 107.7万円 |
高校卒 | 21.7万円 | 29.5万円 | 100.2万円 |
一般的に、中・小規模の都道府県の方が、少し給料は低くなります。
ただし、大差はありません。
それよりも、この数字の持つ意味について、解説します。
大学卒と高校卒で、ずいぶん給料が違うと思いますが、どちらが得なのかについてはこちらをご覧ください。
大学卒と高校卒のどちらが得なのかについて、こちらの記事で解説しました。
先々でどちらが有利なのか、参考にしてください。
【採用希望者必見】警察官 になるには 高卒・大卒どちらが有利か
公式サイトで公表されている給料金額を見て、皆さん
- 本当にこんなに貰えるの?
- たった1年で、そんなに増えるの?
と感じることと思います。
ズバリ! 本当に貰えます。
では、どういう中身なのか、見ていきましょう!
給料の金額が持つ意味とは
初任給の中身
初任給は、警察学校に入校中に、支給されます。
勉強をしながら給料がもらえるんです。
警察学校は、警察官になるための知識を身に付けるための学校で、全寮制です。
警察学校に入る期間は、
大学卒なら6か月間
短大卒や高校卒なら10か月間です。
警察学校への入校期間
初任科 | 職場実習 (交番実習) | 初任補修科 | |
---|---|---|---|
大学卒 | 6ヵ月 | 3ヵ月 | 2ヵ月 |
高校卒 短大卒 | 10ヵ月 | 3ヵ月 | 3ヵ月 |
警察学校は、都道府県によって、雰囲気も違います。
最近、木村拓哉主演の>>ドラマ『教場』が話題ですが、現実の警察学校に近いです。
あれぐらいの厳しさがあるのは本当です。
あんなに警察学校内で、事件は起きませんけど。。。
でも、
- 勉強するべき内容
- 身に付けるべきこと
- 警察官としての心構え・考え方
- 生命を守るという覚悟
など、現実の警察学校を基に制作されていて、警察官を目指す方にとっては、参考になるドラマです。
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初任給には、「地域手当」が加算されています。
地域手当とは、物価の高い都市部などの地域に勤務する人に支給される手当です。
とは言え、地方の県警でも、地域手当は支給されます。
手当の金額が、都市部ほど高くなっています。
警察学校での必需品はこちらの記事から!
1年後の給料の内訳
1年後には、給料が月に5から7万円アップになっていますが、これも本当です。
初任給を貰うのは、警察学校で学んでいる時です。
1年後と言うと、警察学校を卒業し、全員が、警察署に赴任して、交番勤務になります。
この交番勤務をしているという前提で、各種諸手当を含んだ見込額が、
月に5から7万円アップという事です。
具体的には、こんな手当です。
- 超過勤務手当
- 特殊勤務手当
- 祝祭日勤務手当
それぞれ、どのくらい支給されるのか説明します。
超過勤務手当
超過勤務手当は、20歳代の場合、1時間当たり2,000円弱です。
単価は、基本給によって上がっていきます。
警察署や月によって、実際の超過勤務時間数が違いますが、
おおよそ、ひと月に10時間勤務したとして計算すると、
10時間 ✖ 2,000円 = 20,000円程度の超過勤務が支給されます。
するどい人は、気付いたと思います。
交番勤務でも、月に10時間位の超過勤務は、普通にあります。。
それ以上の場合もあります。
しかも、超過勤務を自分から進んでやるサービス残業も、ゼロではありません。
自分の仕事が遅いとかで、自ら残る人も、未だにいます。
時間どおりに仕事を終えたいとお考えの人は、他の公務員を目指すほうが賢明です。
特殊勤務手当
特殊勤務に就いた時に支給されます。
例えば、
- 護送業務
- ご遺体の取扱い業務 などです。
でも、日に数100円~1,000円位のものですので、多くても月に10,000円程度の支給です。
祝祭日勤務手当
これが大きいんです。
しかも確実に支給されます。
交番勤務は、基本的に3交替制の勤務です。
つまり、
- 朝から翌朝まで勤務の当務
- 翌日の非番
- 休み
のパターンを繰り返す勤務形態です。(※ 警視庁は4交替です)
つまり、日曜日や祝祭日、お盆、お正月は関係なく、3つのパターンで交替で勤務するんです。
一年間の祝祭日は16日あります。
これも都道府県によりますが、祝祭日に勤務すると、若い人で1日、約16,000円支給されます。
計算してみますと、年間で、16,000×16日=256,000円
月平均21,333円の祝祭日勤務手当が支給されます。
警察官募集のホームページの記載内容に嘘がないことはお分かりいただけましたか?
警察官を目指す学生さんの疑問に答えられたらうれしいです。
警察官の給料や階級について、詳しくはこちらの記事にまとめました。
>>警察官の仕事とは?給料、年収のリアル【現役警察官の本音】
警察学校の必需品や選び方については、以下の記事で解説しました。
>>【警察学校の持ち物】揃えるモノの選び方ポイント!おすすめグッズ
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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