【警察官の本音】刑事の魅力・やりがい5選!刑事になりたい理由・体験談

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れお巡査

刑事希望の先輩が多いけど、刑事の魅力・やりがいって本音はどうなの?

交番勤務は、地域住民から「ありがとう」と言われる機会が多く、やりがいがある仕事です。

対象的に刑事課は、休日出勤・超過勤務が多く、いつも忙しそうで、大変な仕事に見えます。

刑事はブラックだと思っている人は多いです。

  • なぜ、刑事課を目指す人が多いのか?
  • 刑事の魅力・やりがいってどこにあるのか?

実は、今の刑事は、昔ほどブラックではありません。

職場環境は、劇的に改善されつつあります。

この記事では、刑事として代表的な5つの魅力・やりがいについて、

体験談を交えながら具体的に説明します。

刑事として、いろいろな体験をする中で、悩み、喜び、悲しみ、悔しがってきました。

そのひとつひとつが感動です。

😊この記事でわかること
  • 刑事の魅力・やりがいがわかる
  • 体験談を聞くことができる
  • 良い面・嫌な面がわかる

この記事は、刑事になりたいと思っている方に向けたメッセージです。

刑事の良い面、嫌な面を知って、気持ちを整理してください。

刑事以外の警察官の魅力・やりがいは、こちらからどうぞ!
>>警察官の魅力・やりがい

目次

刑事の魅力・やりがい5選

  1. 捕まえるときの興奮
  2. 男泣きする感動
  3. 犯人を割り出すやりがい
  4. 取り調べのやりがい
  5. 被害者などからの感謝

5つの魅力・やりがいを紹介します。

①捕まえるときの興奮

窃盗犯人を捕まえるとき

盗犯刑事のやりがいの本音は、ズバリ、『捕まえるときの興奮』です。

盗犯刑事の醍醐味は、何と言ってもこれです!

想像してみてください。

  • 犯人が現れるのを待つ、張り込みのときの緊張
  • 何日も何時間も張り込みをして、目の前に犯人が来た時の歓喜
  • 逃げられないように、声かけするタイミングでの興奮
  • いよいよその時が来て、GO!するときの緊張

何とも表現できないほどの醍醐味です。

盗犯刑事の魅力・やりがいは、こちらの記事

アジト摘発の興奮・充実感

あなたが、薬物犯人を追うところを想像してみてください。

大麻の製造アジトを突き止め、大量の捜査員が、集中的に捜査を開始します。

何日もかけて、やっと、しっぽを掴むことができる。

そして、ガサ入れ・・・
現場に踏み込みます。

妄想は止まりません。

あなたのネタで、何人もの捜査員が動き、そして大量検挙!

これが薬物刑事のやりがいです。

女性は、薬物刑事希望者が多い

薬物犯刑事は、女性警察官があこがれる存在です。

実は女性の刑事は、薬物係の希望者が多いんです。

女性で逮捕される被疑者は

  • 薬物所持・使用罪
  • 窃盗罪

が圧倒的に多いんです。

だから、女性刑事も、薬物係の需要が高く、希望者も多いんです。

薬物担当の女刑事・・・カッコいい人が多いですよ!

薬物犯刑事に特化した魅力・やりがいは、こちらの記事

張り込み時に必要な刑事の七つ道具はこれ。手のひらサイズの単眼鏡(スコープ)。

遠くにいる車のナンバーなどを読む際、役に立ちます。

さりげなくバッグに忍ばせておくと、先輩刑事から一目置かれる存在に。

買うなら、このくらいのモノが欲しい!

②男泣きする感動!

ある殺人事件の捜査本部にて

殺人事件の捜査に従事していた時のことです。

小学生の女の子が連れ去られ、殺害された事件でした。

連日報道されて、近所の子育て中のママ・パパ大きな不安を抱えていました

発生から数カ月後に、やっと犯人を逮捕し、大々的に報道されました。

刑事をやっていて、被害者や関係者に喜んでいだだける時が一番やりがいを感じる瞬間です。

しかし、それを超えるような感動があったんです。

犯人逮捕の2ヵ月後、捜査本部が縮小されたころ
捜査本部 宛てに1通の手紙が舞い込みました。

かわいらしい封筒と便箋でした。

隣接する他県の とある子育て中のママから、捜査員の労を報い、感謝の気持ちが記された手紙でした。

感謝の手紙は、それまでにも何通か届いていました。

しかし、とあるママからの手紙は、かなりスパイスが効いていました。

主婦からの手紙

 とある主婦からの手紙

 私は、おとなりの県で、6歳の男の子を育てている、とあるママです。
 事件があった後、子どもと一緒に、毎日毎日ニュースを見て、「怖いね」と言いながら、不安を感じて過ごしていました。
 このたび、犯人を逮捕していただき、本当にありがとうございました。
 きっと、お正月返上で、お仕事されていたのでしょう。
 事件とは全く関係のない、ただのママですが、この感謝の気持ちを何とか伝えたいと思い、手紙を書かずにはいられませんでした。
 刑事さん方の苦労は、並大抵なことでは無かったでしょう。逮捕のニュースを聞いたときは、思わず「やった~!」と叫んでいました。本当にありがとうございました。

追伸 大きくなったらアンパンマンになりたいと言っていた子どもが、「ぼく、おまわりさんになる」と言い出しました!

当時、捜査本部でこの手紙を読み、涙を流した情景は、今でも忘れません。

そんなに・・・
と思うかも知れません。

それまで、被害者や関係者から感謝されることは、何度かありました。

でも、まったく関係者ではない隣の県に住む主婦が感謝してくれたことで

それまで『捕まえなければ』という世間からのプレッシャーと戦っていた気持ちが噴き出し涙となって流れたのだと思います。

こんなほんの小さなことが、刑事のやりがいです。

こんな小さなやりがいを感じる刑事を目指してほしいと思います。

強行犯刑事に特化した魅力・やりがいについては、こちらの記事

③犯人を割り出すやりがい

事件は、雲をつかむような状態からスタートすることが多いです。

そんな中、犯人を割り出すことができた瞬間というのは、感動そのものです。

チーム全員で、抱き合ったり、筆舌に尽くしがたい喜びです。

これをやりがいと言わずに、何がやりがいでしょう。

あるコンビニ強盗事件の犯人を割り出したきっかけを作った、新人女性刑事が打ったタイムリーヒットを見ていただけると嬉しいです。

コンビニ強盗の犯人を防犯カメラで割り出した体験談については、こちらの記事

④取り調べのやりがい

取調室の中では、刑事と犯人との真剣勝負が繰り広げられています。

犯人にしてみると、

  • 刑務所に行くか
  • 無罪放免になるか

その瀬戸際です。

ドラマのように、綺麗なものではありません。

『事件はテレビの中で起きてるんじゃない!!』って感じ。

犯人が自供するのは、反省したからではなく、観念したからという場合がほとんどです。

逃れられないと観念し、あきらめて自供するんです。

この1対1の勝負は、やはり刑事のやりがいの中でもトップクラスです。

一度、取り調べの体験談を見ていただけると、やりがいがより伝わります。

取り調べ体験談については、こちらの記事

⑤被害者などからの感謝!

窃盗事件の被害者

盗難事件の被害者のほとんどは、

『お金は仕方ないです。捕まったと聞けて、安心できました。ありがとうございます。』

感謝されるんです。

それを聞くと、やはり、

  • 犯人を捕まえられるのは、刑事だけなんだ
  • たくさん捕まえて、喜んでもらおう!

やりがいを感じます

犯人の家族からの感謝

盗難被害者とは、少し趣きが違います。

薬物常習者は、何度も何度も、犯罪を繰り返します

1回の刑務所生活が2~3年ですが、またすぐ薬物を使用して逮捕されます。

それでも見捨てない家族がいます。

家族の苦悩は計り知れません

『今度こそ、立ち直ってほしい!』

それが家族の唯一の願いです。

そんな家族から、薬物刑事が救いだと言われます。

家族の気持ちに共感し、やりがいを感じる刑事が多いんです。

刑事はブラック?

昔の刑事は完全に「ブラック」でした。

今はずいぶんと改善されましたが、10年位前までは、ひどかったです。

毎日、超過勤務や休日勤務は当たり前。

なのに超過勤務手当は少なく、サービス残業は日常茶飯事でした。

もーやん

僕もーやんも、事件発生の呼び出しで、家族旅行をキャンセルしたこともありました。昔の刑事は、家族を犠牲にしていました。

でも、ここ数年で、ワークライフバランスが叫ばれるようになり、
職場環境の改善は劇的に進みました

休日出勤した際はちゃんと代休を取り、超過勤務もかなり減っています。
(あたり前ですけど・・)

超過勤務手当は、かなり高額が支給されています。

ですから刑事は、交番勤務に比べて、給料は高いです。

これからも改善すべき部分はありますが、この良い流れは変わることはないでしょう

警察組織全体がブラック企業かどうかについては、こちらの記事

おまけ~刑事はカッコいいのか?

ドラマのような刑事を理想とするなら、やめたほうが良いです。

おしゃれな服は、汚れます。

事件捜査は終わりのないドラマです。

60分では解決しません。

終わりがないというのは、解決しない事件もあるということで、それが現実です。

何をやっても糸口が掴めないことの方が日常です。

事件が上がらないときは、自分を責めます。

でも、解決しない事件がたくさんある中で、苦労して事件が解決したときの喜び、感動はやはり格別です。

刑事なら革靴にお金をかける理由について、こちらで解説しました。

警察学校での必需品や選び方については、こちらの記事

警察官の魅力・やりがいは、こちらのカテゴリーから

もーやん

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もーやん
こんにちは!
この記事を書いた「もーやん」です。
刑事25年以上を経験した警察官です。
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