警察官の離職率は高いの?低いの?
警察学校で辞める人が多いのはなぜ?
警察官は辞める人が多いイメージがあります。
でも実際は、警察官の離職率は低いです。
単純な比較データはありませんが、それぞれ比較・検証した結果はこちらです。
- 若手警察官
➡25歳までの離職率は13.9% - 新規就職者全体
➡就業後3年以内の離職率31.2%
検証結果は、本文で詳しく説明します。
25歳未満の警察官が辞める理由は「警察学校が厳しいこと」が挙げられています。
なぜ厳しいのかについても本文で説明します。
- 新規就職者全体と比較して、警察の離職率は低いことがわかる
- 警察学校が、なぜ厳しいのかがわかる
- 警察学校が厳しいと感じる人の特徴がわかる
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若手警察官の離職率は13.9%!
警察組織は「ブラックだ」というイメージが強いです。
これは「元警察官」がSNSなどで「大昔の話」をテキトーに発信しているからでしょう。
公式なデータを元に検証してみましょう。
若手警察官の離職率を、辞職した人数÷採用した人数で計算すると、
結論は、13.9%でした!
以下計算した結果を説明します。
1年間で辞職した若手警察官の人数
総務省が公表する 地方公務員の退職状況調査(令和3年度) によると
- 年間の警察官の離職者は 9,279人
- うち 定年・早期退職・懲戒処分・出向などを除いた普通退職者は 2,888人
- 更に 25歳未満の辞職者は 1,407人
普通退職者総数 2,888人 比率 内25歳未満 1,407人 48.7% 25~30歳未満 581人 20.1% 30~35歳未満 299人 10.4% 35~40歳未満 188人 6.5% 40~46歳未満 121人 4.2% 46~50歳未満 74人 2.6%
全国の警察官で、自ら辞職した人のうち、25歳未満の人は年間で 1,407人で全体の48.7%。
つまり警察官を自ら辞職した人のうちの半数近くの48.7%は25歳未満で辞めるということです。
警察官になった年齢は18歳・22歳・それ以上など様々ですが、警察官になって数年以内の25歳未満で辞めた人が年間1,407人いるということです。
1年間で採用された警察官の人数
総務省が公表する採用資料によると
全国都道府県警察官採用人数(令和元年度)は、年間10,151人
つまり1年間で採用した警察官の人数は10,151人です。
若手警察官の離職率まとめ
- 25歳未満の警察官の辞職者が年間1,407人
- 警察官の採用人数は、年間10,151人
つまり、
1,407 ÷ 10,151 = 13.1%
採用後数年で辞職する25歳未満の若手警察官の割合は、13.9%です。
警察官の離職率が低いと言える理由!
単純に比較したデータはありませんが、数字で比較して見ると
警察官の離職率は、民間企業の離職率と比較して、実は低いと言えます。
新規就職者全体の離職率
新規学卒者の就職後3年以内の離職率は
引用:厚生労働省が発表した新規学卒者の離職状況
- 大学卒者で31.2%
- 高校卒者で36.9%
警察官の離職率は 全体と比較してかなり低い!
これと比較すると、
警察官の25歳未満 離職率13.9%は、かなり低いです。
民間の半数以下という結果になりました。
つまり、警察学校で、たくさんの人が辞めていくというイメージが強いですが、実際は、全体と比較して、少ないということです。
やはり警察官も公務員です。
民間企業の方が厳しいようです。
警察学校で辞める人が多い理由は~厳しいから
警察学校で辞職する人は、感覚値としては全体の10~20%です。
警察学校は、うわさどおり厳しい場所です。
それは警察官になるための職業訓練施設だからです。
短い期間で、警察官として仕事をするための必要な知識、技能を習得しなければならないので、厳しく訓練をする必要があります。
大学や専門学校とは違い、警察学校では授業料を払いません。給料を貰って学ぶ場所なのです。
警察官の仕事が「きつい」と感じたら、乗り越える秘訣を読んでみてください!
警察学校で辞める人の特徴とは?
辞める人は、厳しいと知らずに入った人です。
厳しいと分かっていて入った人は「耐えられる」んです。
- こんなに厳しいとは思わなかった
- 公務員だから緩いだろうと思ってた
- 緩くて給料だけ良いと思っていた
- 人のために働きたいとは思っていない
なぜ厳しいのか?それは覚悟を持つため
警察官は普通の仕事ではないという覚悟を持つ必要があります。
例えばケンカがあった場合、捕まえなければなりません。逃げるわけには行かないんです。
一般市民であれば、見て見ぬふりをしても、とがめられることはありません。
でも警察官は『助けるのが仕事』で、いざと言うときに市民を助けるために、給料を貰っているんです。
事務職や営業職とは違います。
だから柔道・剣道・逮捕術などで訓練し、ランニングもする訳です。
警察官になるには、日本の治安を守るという覚悟が必要です。
国民に規律を求める仕事ですから、自らも規律ある生活をする必要があります。
今まで規律と無縁の生活をしてきた方にとっては、厳しくでしょう。
だから警察学校では厳しい指導があります。
大きな声で挨拶する理由は 大きな声が出せるようにするため
市民が危険にさらされているとき、大きな声で、危険を知らせる必要があります。
これは、警察官が警笛を所持している理由のひとつです。
警笛を使ういとまのない場面では、声で知らせなければダメなんです。
- 単独で助けられないとき応援を呼ぶ
- 現場に居合わせた市民に助けを求める
そんなとき、蚊が鳴くような声では責務を果たせません。
だから警察学校で、大きな声を出す訓練をするんです。
給料を貰って教養を受けている自覚が必要
大学生など授業料を支払っている人に対して、学校側が厳しく当たることはありません。
なぜなら、お金を支払っているお客さまですから。。。
でも警察学校は、市民の税金から給料をもらっています。警察学校で、甘い学生生活をしていると、市民の納得を得ることはできません。
警察官として勤務するために、数カ月の間に、一定以上のレベルに達する必要があります。
- 警察学校を卒業できずに辞めた元警察官
- 卒業後、数年で警察官を辞めた元警察官
は、こう言います。
警察学校は意味もなく厳しいだけ。教官はイジメをしている。
警察学校は超ブラック。
悲しいです。
夢をあきらめた一部の方の言葉です。
警察官は、市民の生命・身体を守る仕事であることがわかって警察官になった方であれば、警察学校の厳しさなんて、大したことではありません。
警察学校を卒業すれば、あとは楽!
これも間違いです。本当の厳しさを知らずに辞めた人の言葉です。
本当の厳しさは、市民と対峙して経験します。
本当の厳しさを知らずに辞めた人にはわかりません。
警察学校で学ぶ内容ついては、こちらをご覧ください。
教官が怒鳴るのは 動じないための訓練
警察学校で、教官が怒鳴るのは、『動じない』ための訓練です。
警察官は、現場で酔っ払いなどに
- 怒鳴られる
- 罵声を浴びせられる
- 馬鹿にされる
ことは日常茶飯事です。
- 罵声に圧倒される
- 後ずさりする
- 腹を立てる
となると、仕事になりません。
よく、警察24時などのテレビ番組で、交通違反者から罵声を浴びせられ、耐えている警察官が映ります。
あれは、『動じない』訓練ができているから耐えられるんです。
だからこそ、警察学校で『何があっても動じない』訓練が必要なんです。
警察学校は、ブラックだと言われますが、実際はどうでしょうか。
警察がブラック企業なのかは、こちらをご覧ください。
離職したいと考えているあなたへ
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警察官から転職を成功させるステップ
転職を成功させるためには、自分のスキルや経験を活かせる職種を探すことが重要です。
自己分析を始める
- 現在のキャリアの分析
- 自分の強み・価値・やりたいことを分析
- 長期的なキャリアプランの検討
業界研究と職種選定
- 警察官からの転職先としての人気業界
- 職種の特性と合致するスキルの理解
- 業界の将来性と安定性
履歴書と職務経歴書の準備
- 効果的な自己PRの方法
- 職務経歴書の書き方
- 履歴書のフォーマットとポイント
面接対策
- 転職面接の一般的な質問と回答
- 身だしなみとコミュニケーション
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警察官からの転職ついて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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