警察官の離職率は高いのか徹底比較!警察学校で辞める人の特徴と理由

スポンサーリンク
学生 ゆうと君
学生 ゆうと君
  • 警察官は離職率が高いイメージですが、本当に低いの?
  • 警察学校を辞める人の理由・特徴は?
  • 警察学校はなぜ厳しいの

Web上でも元警察官は多いですよね。

だから警察官の離職率は高いイメージです。

でも実は、就職者全体と比較して、警察官の離職率は低いです。

 

単純な比較データはありませんが、

  • 若手警察官 ➡25歳までの離職率
  • 新規就職者全体 ➡就業後3年以内の離職率

のデータをそれぞれ比較して、どの程度の差があるのかを説明します。

 

また、25歳未満の警察官が辞める理由トップの、警察学校が厳しいことについて、

なぜ厳しいのかを説明します。

この記事は僕が書きました!
もーやん
もーやん

刑事を中心に30年以上経験を積んだ警察官です。

警察官の内情を語ります!

詳しくはもーやんプロフィール

😊この記事でわかること

  • 新規就職者全体と比較して、警察の離職率はかなり低いことがわかる
  • 警察学校が、なぜ厳しいのかがわかる
  • 警察学校が厳しいと感じる人の特徴がわかる
スポンサーリンク

警察学校で辞める人は多いのか?

残念ながら、警察学校で辞めた人の数は、統計資料がありません。

ですから、25歳未満の若手警察官が辞職したデータを分析します。

もーやん
もーやん
  • 警察学校入校中に辞職する人は、感覚値としては全体の10~20%位です。

若手警察官の離職率

1年間で辞職した若手警察官の人数

総務省が公表する ≫公務員の退職状況調査 (令和2年度)によると

全国の警察官で、自ら辞職した人のうち、25歳未満の人は年間で 1,325人で普通退職者全体の50.1%でした。

つまり警察官を自ら辞職した人のうち、半数は25歳未満で辞めるということです。

  • 年間の警察官の離職者は 9,503人
  • うち 定年・早期退職・懲戒処分・出向などを除いた普通退職者は 2,646人 
  • 更に 25歳未満の辞職者は 1,325人

警察官になった年齢は18歳・22歳・それ以上など様々ですが、警察官になって数年以内の25歳未満で辞めた人が1,325人ということです。

普通退職者総数2,646人比率 
 内25歳未満1,325人50.1%
 25~30歳未満 538人20.3%
 30~35歳未満236人8.9%
 35~40歳未満154人5.8%
 40~46歳未満104人3.9%
 46~50歳未満54人2.0%

1年間で採用された警察官の人数

総務省の資料 によると、全国都道府県警察官採用人数(令和元年度)は、年間10,151人です。

若手警察官の離職率は?

  • 25歳未満の警察官の辞職者が年間1,325人
  • 警察官の採用人数は、年間10,151人

つまり、
1,325 ÷ 10,151 = 13.1%

採用後数年で辞職する25歳未満の若手警察官の割合は、13.1%(もーやん調べ)です。

新規就職者全体の離職率

厚生労働省が発表した新規学卒就職者の離職状況 によると、就職後3年以内の離職率は、

  • 大学卒者で31.2%
  • 高校卒者で36.9%

です。

警察官の離職率は 全体と比較してかなり低い!

これと比較すると、
警察官の25歳未満 離職率13.1%は、かなり低いです。

民間の半数以下という結果になりました。

つまり、警察学校で、たくさんの人が辞めていくというイメージが強いですが、実際は、全体と比較して、少ないということです。

もーやん
もーやん
  • やはり、警察官と言えども公務員です。
    民間企業の方が厳しいのだと思います。

警察学校での必需品や選び方については、こちらをご覧ください。
【警察学校の持ち物】揃えるモノの選び方ポイント!

警察学校で辞める理由は~厳しいから

警察学校は、うわさどおり厳しい場所です

それは警察官になるための職業訓練施設だからです。

短い期間で、警察官として仕事をするための必要な知識、技能を習得しなければなりません。
だから、厳しく訓練をする必要があります。

大学や専門学校とは違い、警察学校では授業料を払いません。

給料を貰って学ぶ場所なのです。

警察学校で辞める人の特徴とは?

辞める人は、厳しいと知らずに入った人です。

厳しいと分かっていて入った人は「耐えられる」んです。

  • こんなに厳しいとは思わなかった
  • 公務員だから緩いだろうと思ってた
  • 緩くて給料だけ良いと思っていた
  • 人のために働きたいとは思っていない 

なぜ厳しいのか?それは覚悟を持つため

警察官は普通の仕事ではないという覚悟を持つ必要があります。

例えばケンカがあった場合、捕まえなければなりません。逃げるわけには行かないんです。

一般市民であれば、見て見ぬふりをしても、どがめられることはありません。

でも警察官は『助けるのが仕事』で、いざと言うときに市民を助けるために、給料を貰っているんです。

もーやん
もーやん
  • 事務職や営業職とは違います。
  • だから、柔道・剣道・逮捕術などの術科を学び、ランニングもする訳です。

警察官になるには、日本の治安を守るという覚悟が必要です。

国民に規律を求める仕事ですから、自らも規律ある生活をする必要があります。

今まで規律と無縁の生活をしてきた方にとっては、厳しくでしょう。

だから警察学校では厳しい指導があります。

警察学校入校中の初任給については、こちらで解説しました。
警察官の年収・階級別役職・人事異動の実際を本音で解説

大きな声で挨拶する理由は 大きな声が出せるようにするため

市民が危険にさらされているとき、大きな声で、危険を知らせる必要があります。

これは、警察官が警笛を所持している理由のひとつです。
警笛を使ういとまのない場面では、声で知らせなければダメなんです。

  • 単独で助けられないとき応援を呼ぶ
  • 現場に居合わせた市民に助けを求める

そんなとき、蚊が鳴くような声では責務を果たせません。
だから警察学校で、大きな声を出す訓練をするんです。

給料を貰って教養を受けている自覚が必要

大学生など授業料を支払っている人に対して、学校側が厳しく当たることはありません。
なぜなら、お金を支払っているお客さまですから。。。

でも警察学校は、市民の税金から給料をもらっています。

警察学校で、甘い学生生活をしていると、市民の納得を得ることはできません。

警察官として勤務するために、数カ月の間に、一定以上のレベルに達する必要があります。

  • 警察学校を卒業できずに辞めた元警察官
  • 卒業後、数年で警察官を辞めた元警察官

は、こう言います。

ヤメ警
ヤメ警
  • 警察学校の厳しさに意味はない
  • 教官は いじめをしているだけだ
  • 警察学校はブラックだ

悲しいです。
夢をあきらめた一部の方の言葉です。

警察官は、市民の生命・身体を守る仕事であることがわかって警察官になった方であれば、警察学校の厳しさなんて、大したことではありません。

ヤメ警
ヤメ警
  • 警察学校さえ卒業すれば、あとは楽!

これも間違いです。

本当の厳しさを知らずに辞めた人の言葉です。

もーやん
もーやん
  • 本当の厳しさは市民と対峙して経験します。
    本当の厳しさを知らずに辞めた人にはわかりません。

警察学校で学ぶ内容については、こちらをご覧ください。
【採用希望のあなたに】警察学校で学ぶ内容は?

教官が怒鳴るのは 動じないための訓練

警察学校で、教官が怒鳴るのは、『動じない』ための訓練です。

警察官は、現場で酔っ払いなどに

  • 怒鳴られる
  • 罵声を浴びせられる
  • 馬鹿にされる

ことは日常茶飯事です。

  • 罵声に圧倒される
  • 後ずさりする
  • 腹を立てる

となると、仕事になりません。

よく、警察24時などのテレビ番組で、交通違反者から罵声を浴びせられ、耐えている警察官が映ります。

あれは、『動じない』訓練ができているから耐えられるんです。

だからこそ、警察学校で『何があっても動じない』訓練が必要なんです。

警察学校は、ブラックだと言われますが、実際はどうでしょうか。

警察はブラック企業なのかについては、こちらで解説しました。
警察はブラック企業じゃなくなった!【警察官の本音】

警察グッズが気になる方は、こちらをご覧ください。
警察学校のおみやげ10選!30代の現役警察官に喜ばれる贈り物

警察官を志したあなたなら、厳しくはありません。

また離職率は、思ったほど高くはありません。

ぜひ一緒に仕事をしましょう!

もーやん
もーやん
  • 最後まで読んでいただきありがとうございました。
  • 【質問】お問い合わせTwitter へどうぞ!
タイトルとURLをコピーしました